2010年5月23日日曜日

ヘルパーさん;


おはようございます。昨日は家内の兄の息子(38歳)の結婚式でした。取り持った縁は故郷にいる母方の弟氏が新婦はYさん27歳を会わせたことによります。故郷からも大勢きていましたので、いわゆる庄内弁が堪能できました。

ひとりの老後を心楽しく生きる方法:吉武輝子:海竜社

「最近は自立、自立って、この言葉が流行語になっている。自分は自立しているから誰の世話にもなっていないと、本気に思っている人がいるけど、実は自立度が高くなればなるほど、いろんな人に支えられているのよね。
考えてもご覧なさいな、自立していますって胸はってみても、命のもとである米の一粒だって、農家の方たちのお力添えがあってのことじゃない。だからね、謙虚にね、自立しながら柔らかく依存するっていう生き方が、人間としてごくごく自然な生き方だと思うの」
ばばちゃんは他人に面倒を見られるようになったら死んだほうがまし、と考える勝ち気で気丈な人だった。
このようにプライドの高い「ばばちゃん」は気に入っているOヘルパーさんは、心根は優しいけれど、気のきかない嫁さんタイプで、「ばばさん」は心のどこかで、自分のほうが面倒みている、みたいな思いがあったからでしょう、その彼女に対しては柔らかく依存していたみたい。
2回目の介護度認定審査が行われた日は、わたくしは隣の部屋にいたのですが、聞いていると、「ばばちゃん」は本人にできることを聞いていて、はらはらするのは、人の手を借りてしかできないことも、全部「自力でできる」って答えるんですもの」
後でケアマネジャーが真偽をわたくしに確かめるのですが、わたくしは訂正しなかった。「ばばちゃん」が自力でできるって答えたことに対して訂正はしなかった。誰にもプライドがあるのだから。その場合まだ自分で働いてて多少の負担は可能だったので最悪自腹を切ることを考えていた。自腹を切りたくても切れない人もいくらでもいる。
できなことを自尊心のためにできるといわないように、認定審査日には軽い睡眠薬をちょっぴり飲ませてしまうんです。ぼーーっとしているから介護度の変動がない。本人には申しわけないけど、他人の助けがなくては共倒れしちゃいますもの」って。声が涙でくぐもっていましたっけ。
Sヘルパーさんは身体を動かすのが全く苦にならない人で、、月1回来てもらい、掃除と洗濯で7時間、家の中はピッカピッカ、「ご飯なんか食べている暇がないよ」とばかり。
一方Oさんは、私が外での仕事を終えて帰る途中、うれしいじゃありませんか、2人分の夕食がならんでいる。楽しかった事、うれしかった事、悔しかったことなど、ご飯を食べながらぺちゃくちゃしゃべっていると、いいな、いいな他人に助けてもらって生きるのって、なんだか心がほかほかしてくるのです。とこの著者(78歳)は呼吸障害で酸素ボンベをもって講演の旅をやっている人です。

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