2010年5月5日水曜日

財団からの追跡調査


おはようございます。やっと五月の気候になり、「つくばぼたん苑」は満開でした。あやめなや蘭どもそうですが、いろんな品種があり、素人には見わけがつきませんが、熱心な愛好家等がいて
品種改良につとめたこのの名残なのでしょう。

日本財団9年の日々:曽野綾子著

日本人の中には、人道的な目的のお金はただしく使われると、子供のように信じ込んでいる人が驚くほどいます。」そういう場合がないとわけではないでしょうが、お金の流れの大部分は泥棒と汚職で消えていくと考えるのが世界の常識です。
私は、財団の青年たちに「人にお金を出す時は相手を疑いなさい」「人をみたら泥棒と思いなさい」と耳にタコが出来るほど繰り返して教えてきました。助成金を出す相手が某国の大統領だから大丈夫だろう;なんてとんでもない。偉い人ほど盗みますと。一番多く盗むのは、大統領、閣僚、国会議員、大学の総長、病院長などで、それから市長も、軍人も、神父も、医師も、教師も盗む。」というのが現実です。
私は財団の調査路線を強化することには熱心でした。助成金が相手にちゃんと届いているかの追跡調査を厳密に行うことについてはたぶん時代の先端を行っていると思っている。またODAやNGOでも同じように追跡調査を義務つけることが大事。
日本でも老人ホームをいきなり訪問して、トイレとか台所とか、押入の中まで見せていただきます。国外では専門の調査会社を使って絶えず調査をかけて、「大変うまくいっています」という報告や迎合的な報告の場合はすぐ調査のお願いをやめ、むしろ悪いところを洗い出し、今はいいようだが、ここに注意したほうがよい、というようなレポートを出してくださいといいました。だから非常に厳しいデーターがあがってきます。中近東やアフリカでもどこでも通用するのですが、ラオスの場合「ノー・プロブレン」といったら反射的に問題があると思え」という訓練を私はうけてきました。すぐ飛んで田舎の診療所にいきなり行って、薬が届いているかを聞いて廻りました。できたら援助先の代表者の自宅を訪ね、生活状態をみればお金が漏れているか匂いはわかるんです。私の経験では末端のは正直な人が多い。

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