2009年4月13日月曜日

挽歌


おはようございます。雑木林の新緑がとても美しい。農家の欅の見上げるような大木も新緑が風を受けて揺れている。その風の中を
散歩する人の顔は春の顔です。
武蔵野地域自由大学で林望さん(http://www.rymbow08.com/profile.html)の講義の万葉集についてです。
万葉集:の歌は3分類
雑歌(宮廷の行事のとき詠われた)
相聞(恋歌)
挽歌(死者に対する恋歌、ここが西洋と違う)
肉体は魂の器、うつつ、たまもり(魂が肉体から離れての自由行動)、たまげた(魂が気絶)
死ぬ間際のときは肉体から出たり、入ったり不安定で夢うつつ。死んでも魂はまだその辺にいるだろう。西洋では一度のおわかれ、日本は通夜と葬儀と2度ある。
通夜は故人のことを思い出して話をする、それはこの世に戻ってくることもあると信じていた。同様に「蘇る」も黄泉の国・あの世から戻ってくるという考えで、2回目の葬式もあるのだそうです。ヨバウは、みんなで呼べば、戻ってくるという考えだそうです。
通夜では「お前が好きだったよ」と想いを話す。このような延長が挽歌だそうです。
巻七1408:秋山の 黄葉(もみじ)あはれび うらびれて入りにし妹は待てどきまさず(作者不明)
(紅葉があまりにもきれいで心動かされて、出かけていってしまった。あまりにも森は茂っていていて山の道がよく分からないのだ。ああ・・・戻ってきて欲しい。)

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