2009年4月12日日曜日

お別れ・・・古事記


おはようございます。昨日は高校時代の同級生のHくんが大腸ガンでなくなったので、6人で霊前に線香をあげにいきましたがその中で2人もガンになった人がいたが、早期発見し、最初から全部摘出などで経過は良い人であった。故人は医療関係の仕事で医師同様の知識があって延命治療(投薬、放射線など)一切拒否だった。   もう一人M君は一番親しかったが、まだ納めきれないのでしょう。遠慮したのだと推察する。
   冥福を祈ってきました。

武蔵野地域自由大学で林望さん(http://www.rymbow08.com/profile.html)の講義がありました。
夏目漱石のような風貌でしかも愛嬌のあるかたでした。以前本もよんでいて同大学で講演を聞いたことがあった。申込者多数の場合は抽選で90人の定員に対し、2.7倍の応募で当選した。
古事記と万葉集について:5回分の講義でやっとの量を1回の講義でという大車輪であったが、とてもわかりやすく興味深いものだった。
古事記:最初のところにはさまざまな神々の名前が出てくるばかりで出来事がないように見えるが、よく読み解くといろんな話が織り込まれている。大昔に天地が初めて発生した時、混沌としていて生卵でも垂らしたように天と地が分かれた。この天は中国からきた思想でもある。
天の神様は地の神様に命令した、固めてキチンとしなさいと。
神話の中にはエロティックなことがウッスラと浮かんでくる。
お互いに裸になって体を点検し、男の出たところ、女の凹んだとこを合わせてみようと。タブーや不道徳視することもなかった。このころ男尊女卑の思想はなく、天照大神のように女性尊重で、稔りをもたらす神だった。コウノトリが運んできたとか、処女懐胎のようなことではなく、誠に合理的で男女の和合で生まれるという話。二人神になるといろんなものを生み出してゆく。
【面白い参考事項】
結ぶ:大木や横綱の注連縄、おむすび(たましいを込める)
大木には神が宿る(門松や能舞台の松も春日大社の影向の松も)
高砂の松も神が寄りついているそうです。高砂や・・・の老人の男女が出てくるが、沢山の子供を育ててきた故に老夫婦はめでたいものであるという認識があったので老人を大事にした。
独神の場合は身を隠し、二人神(男女対の神)は世にでて来る。
彦は男神、妹は女神、
杭:家を建てるときに打つ、古代にあって非常に大事な聖域
宇比地:泥のこと、洲は砂のこと
斗:と:何かの出入り口、港:みなと:水の入口
ハニ:陶器
わたつみ:渡ってゆく海
山は崩すな:木を切っても、また植えて再生産の態勢を整えている。
面だる:人間の容貌をつかさどっている神もしたし、大便、小便も肥やしとして地に戻し、いろんなものを生みだした。どこにでも何にでも神様はいた。
(岩波書店:日本古典文学大系「古事記」上巻から)

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