2010年3月13日土曜日

心の行き方


おはようございます。義叔父の葬儀は元教師で、皆に慕われて、葬儀のあとでも、遠方からも仏壇に線香をあげに来てくれています。浮世の義理ではなくて、恩師を慕う気持ちからで、気持ちの良いものでした。

ひと恋しくて;久世光彦

小泉今日子は可哀想な女の子である。時々、薄暗がりの中で放心しているのを見かけることがある。賢い女の子である。これも先頃、私が向田邦子さんについてのエッセイを出版したとき、小泉が推薦文をかいてくれた。頼んだ翌日ファックスが届いて、まずこう書いてあった。【私は書くことが下手くそなのでこれでいいのかわかりませんが、変だったらつかわないでくださいね。】・・・・本文は【私は今、ここにいるのに、ちゃんとこうして久世さんに出会えたのに、向田邦子さんに出会えなかったことが、くやしくてたまりません。小泉今日子】出版社に申し訳ないが、私の本のために書いてくれたどんな惹句よりもセンスがあって上手で効果もある。
ふだん自分で頭が悪い、頭がわるいと言うのでながらくそう思っていた。本当は賢いのだということが、今回はじめてわかって私は幸せである。

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