2010年3月12日金曜日

お茶目で偉大な演出家の片鱗



おはようございます。山形の幸子叔母から山田屋の富貴豆を送ってきました。とてもいい味の緑色のグリーンピースの粒餡のようで、甘さも抑えてあってとても美味でした。東京で売っているのは、蚕豆で黄色ですが、処変わると材料も違っています。


 ひと恋しくて;久世光彦

小泉今日子:いたずら好きな女の子である。
先頃目黒のスタジオで、3日目の朝、短髪の可愛い男の子と寄り添って門を入ってきた。私たちスタッフの目があると、さりげなくスッと彼から離れたのである。小泉が男連れでやってきたというので、みん
ば声をひそめて騒然となった。その男の子は撮影の間、少し離れた物陰からジッ小泉の姿を目で追っている。私たちが傍を通ると目を伏せる。色白で襟足が涼しげで、男の子のくせに小さなピアスをしてい
る。その日はとにかく裏切られたという絶望する奴もいて、その日の午前中は美少年の話でもちきりだった。昼休み誰かが遠回しに探りを入れた。「キョンは、この頃車じゃないの?」
「今朝はすごく道が混んでいたんで、ちょうど昨夜から泊まっていた友達といっしょに電車できたんです。そしてコソコソといなくなった。
これはもうキマリです。と納得しかけた時にマネージャーが顔をだした。
「皆さん、怖い顔をして何の話をしていたんですか?誰かが納得しきれないで「男がいたってしょうがないけど、スタジオまで連れてきちゃまずいよな」

「ア、あれは女の子です。小泉またやったナ」

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