2009年12月19日土曜日

親雪/利雪


おはようございます。あれだけ一時にどっと降ると、克雪どころではなく、いじめ雪にも思えるでしょうね。
北海道では太平洋岸の一部を除き、年間の約1/3が雪に囲まれており、雪を無視した生活はあり得ない。雪への接し方を表す言葉として「克雪、親雪」がよく使われるが、近年これらに「利雪」が加わった。
日本建築構造技術者協会のコラムからhttp://www.jsca.or.jp/vol2/14column/200805/column200805.html羽沢昭宗(はざわ あきむね) 北海道支部


お膳立てされた親雪
低温下で降った雪は軽く乾いており、握っても固まらないためパウダースノーとも呼ばれ、一部のスキー愛好家がこの雪質を楽しんでいたが、多くは雪に親しむことはなかった。
今 年59回目を迎えた「さっぽろ雪祭り」は、戦後の混乱した生活が納まりつつあった1950年、冬期間家に閉じこもりがちな札幌市民に雪に親しんでもらおう と計画され、中学生や高校生による雪像のほか、いくつかのイベントが行われた。これが好評を得たため継続して開かれるようになり、後年、一般市民による雪 像や自衛隊の協力による大雪像が加わり、日本国内はもとより海外からも観光客が訪れる定例行事となった。
今 では壮瞥町の「昭和新山国際雪合戦」など冬期間のイベントが各地で行われ、地域住民や観光客など多くの人々が雪に親しむようになってきているが、いずれも お膳立てされた一時のことであり、冬期間通しての親雪にはほど遠い。子供の頃興じた雪中サッカーや漕いだブランコからのジャンプ(着地点までの距離を競 う)、ミニゲレンデでのスキーなどが懐かしい。お金を使わないでも工夫により雪の中の遊びを楽しむことができる。子供たちが外で遊ばなくなったと言われる ようになって久しいが、子供たちが季節を問わず外で遊べられる環境作りも親雪には必要だ。
地球温暖化対策としての利雪
近年、雪に対し新たな取り組みが始まった。雪から水に変態するとき多量のエネルギーを必要とするが、それに着目した「冷熱エネルギー」としての雪の利用である。
米は5℃以下で保管すれば劣化が進まない。収穫翌年の春先に貯雪庫に投入した雪を冷熱源として米を低温保管し、夏に新米と変わらない鮮度の米を提供出来るようになってから10年が経っている。
北海道の夏は短いが冷房が必要なときもある。雪から冷熱を取り出し、湿気のある柔らかい冷房(涼房)を実現している建物も既にある。
冷熱利用の実績は地方都市にとどまっており、大都市での利用には貯雪庫の設置や汚れの少ない雪の確保などに課題が残るが、地球温暖化対策の一環として、是非とも推進してほしい。

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