2009年12月9日水曜日

ローリー・ギャレット


おはようございます。私も10月位に風邪をひいたのですが、それほど熱もないのに、寒気を覚えました。結構2週間位かかりました。

プレミアム8 <人物> 未来への提言 科学ジャーナリスト ローリー・ギャレット ~ウイルスと人類文明の未来~
BShi 12月3日(木)午後8:00~9:14
世界のキーパーソンに徹底インタビューする「未来への提言」。今回はインフルエンザ・ウイルスや細菌、寄生虫など病原体と、人類との戦いの歴史を克明に調 べ上げ、現代社会へ提言しているアメリカの女性科学ジャーナリスト、ローリー・ギャレットさん。1996年、ザイールのエボラ出血熱の取材でピューリッ ツァー賞受賞し、大著「カミング・プレイグ:迫りくる病原体の恐怖」を発表、その豊富な知見と現実的な提言から、米外交評議会の上級研究員も務めている。
ギャ レットさんは疫病流行の原因が、単に公衆衛生の問題だけでなく、環境破壊や政治体制の不備、そして産業のあり方や貧富の格差といった、人類文明の課題と深 く関わっていることを指摘。番組では、ギャレットさんに、現在、世界的な大流行・パンデミックを引き起こしている新型インフルエンザのH1N1ウイルスと 人類の戦いが、どんな経緯をたどるのか推論してもらう。また将来、どんな病原体の脅威が迫り、それにどう立ち向かうべきなのか、人類とウイルスとの関係の あり方を提起してもらう。聞き手は、わかりやすいニュース解説で人気のフリー・ジャーナリスト、池上彰さん。

<BShi 再放送予定>
12月10日(木)午後2:00~3:14

<BS1放送予定>
12月20日(日)午後8:10~8:59(49分版)

新型インフルエンザの感染の機会はNYや東京であれば都会の雑踏ではだれから
どのように感染したかは調べようがないということは当然です。
米国でワクチンが必要な量1億人にたいして、準備できそうな量は3000万人分で圧倒的に不足、NYでは1400万人にたいして、1000分の1で、1.4人しかない。
こうなると、接種の順番をどうするかについて混乱をきたす。というのはワクチンを急いで製造するのが難しい。公平に行き渡らせることを流行の真っ最中に議論すると、どうしても市民の受け取り方は、感情的にならざるを得ないので、皆怒り出す。本来ワクチンの製造には時間がかかるものなのだそうです。要求されるのはひたすらより早く、より安く。
H1N1(豚インフルエンザ:致死率0.1、1918・19年のスペイン風邪の率に類似)
がやがて段々と毒性をもつ、死者4000万人、致死率2%【1957年のアジア風邪は0.5%、1968年香港風邪も0.5%】
今回の新インフルエンザがどう進展するか未知数部分多く誰にも予測できない。
H5N1(鳥インフルエンザ)1997年に香港で人に感染した。6人の死者で60%の
致死率の猛烈なものだった。これを劇的に防げたのはアジア各国で、大量の鶏を土に埋めた、市場閉鎖、病院での隔離などの成果といえる。こういう対応ができたというのは素晴らしいこと。しかしながらもう問題がないとはいえず、
インフルエンザには遺伝子がDNA型で変異性がないものと、RNAの突然変異をとげやすいものの2種類ある。毒性の強いものと、感染率の高いインフルエンザが合体したら大変なことになる。新興の感染症(エイズ、エボラ熱、ETC)は環境破壊、都市化、グローバル化によって拡大する。歴史的にみても、スペイン人がインディアンを圧迫したように思われるが、これらのスペイン人が持っていた病原菌がもたらした病気によって死亡によるものが多かったのだそうです。
エイズの薬(延命薬なのか、治療薬なのか?)は1人200万円もする、ところが年収6万円では成人の4分の1が感染し、転移率も高いのに手の施しようもない。マレーシアの保健大臣は病原菌の検体を拒んだ、というのは検体すると、新薬を提供するのは先進国で、以上の収入では購入できないので、発展途上国が購入できるうな供給にしてくださいといわば脅迫気味なのだそうです。
こういう国の医師から先進国に呼びこむことは積極的にはやらないでください。発展途上国出身の医師による大事な対策が疎かになる。公衆衛生は極めて国際的にも極めて政治的な課題で、G8でもグローバルな防御対策が世界的に協議されるべきなのに、議論されていない。最近インド、中国、ブラジルも加え、G11になるが、国数が多いほど意見多く迅速に意見が集約されるべきなのに、そうされていない。
結核は所得格差で治療費なくて途中断念すると、抗生物質が段々耐性をもって菌によって沈黙させたものが再復活して感染力をもってきている。
ロシアではいまどき1800年代から流行したジフテリアによる「1990年、旧ソ連で共産党政権が崩壊した混乱の隙をついてジフテリアが流行した。ロシアから始まり、旧ソ連構成国 15カ国を巻き込み、旅行者を通じて東欧、北欧、さらに独、米国にまで広がった。95年前半までに患者10万人以上、2000人を遙かに超える死者を出し た。
また良心的なマスコミが、たとえば米コロラド州デンバーの主要紙、新聞界最高の栄誉とされるピュリツァー賞を受賞したロッキーマウンテン・ニュースが27日付紙面を最後に廃刊した。景気後退やインター ネットとの競争による米国新聞業界の苦境はここにきてさらに深刻化しており、ほかにもカリフォルニア州サンフランシスコの地元紙サンフランシスコ・クロニ クルを含む複数の有力紙の廃刊の可能性が伝えられている。というのは有象無象のブログでは掘り下げた信頼性の記事が少なくなっている。そうはいうものの、エイズの対策についての国際協力など成果もある。

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