2009年12月2日水曜日
タネは旅して①
おはようございます。
下記URLのところをみると、山形の庄内ダダ茶豆は藩主の移封によって新潟から運ばれたものだという話など、枚挙に暇がありません。
ナスの例でいえば、原産はインドで、気温の高い地域の野菜だった。日本上陸は奈良時代以前と考えられるそうです。年を重ねるにつれ、日本列島を移動し、雪の降る東北までに広がった。仙台長ナスと呼ばれる漬物に適した作物になったが、この長ナスは秀吉の朝鮮出兵にいった仙台兵が九州の長ナス持ち帰ったのだそうです。九州のナス自体35cmで、株自体相当に大きくならないと花が咲かないので気温の高い土地に適しているが、東北は寒いので花が遅く、子孫を残すために気候に適応して、早く実がなるように変わっていったのだそうです。西日本ではナスは焼くか煮るかで食べます。東北ではナスは漬物にします。仙台にやってきたナスは漬物にあうようにタネを選別し、15cm位の仙台長ナスになった。山形県の庄内の民田ナスも早生の漬物の小ナスです。
信州の野沢菜は大阪の天王寺カブという甘いカブを野沢村の住職が故郷に持ち帰って、地元の野菜と交雑し、やがて根が太らない葉だけが大きくなる野沢菜が生まれたそうです。カブや菜っ葉などのアブラナ科は交雑しやすく、このために日本では高菜、広島菜、小松菜などの菜っ葉の品種が生まれています。カブの原産地は地中海沿岸一帯、東洋に伝わったカブは中国では山東菜や結球白菜に改良された。葉をっ食べることが求められた。日本へやってきたカブは、養分を蓄えた根が注目され、飢饉に備える野菜として栽培が奨励されたので、地方ごとにタクサンのカブが生まれた。世界の植物学者は「日本はカブの第二の故郷」といわれているほどだそうです。
長陽という年金者むけの雑誌2009年の冬号の特集「昔の野菜をもう一度食べたい」から
野口種苗研究所:http://noguchiseed.com/
042-972-2478
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