2009年8月30日日曜日

犬と尊敬


おはようございます。朝の犬の散歩は男性が多いが、夕方や夜は女性が多いようです。大体犬の気ままにさせている方が満足しているようですね。わが家でも、結婚当初、茨城県の牛久市に住んでいた頃は
次郎という犬を飼っていました。松戸市にマンションに引っ越すときに飼育は駄目ということで、やもうえずお世話になった獣医さんにお願いしたら、引き取り先を世話してくれました。ところが1週間ほどして、隣家からの知らせで次郎が戻っているよという、隣家にお願いして引き取り先に連絡して戻してもらました。次郎は生後1週間の子犬を畳屋さんから頂いた柴犬の雑種でしたが、可愛い犬でした。

楽老抄:田辺聖子著・集英社より

ある新聞の投稿欄に「わが犬ながら、私は尊敬していた」と書かれており、私まで粛然として襟を正してしまった。そのような犬、「尊敬」せしめるほどの犬とはどういうことだろうと思っていたそうです。

犬好きの女性が集まった席で、好まれる話題「犬と男とどちらがいいか」――といのがあるそうです。
このテーマは奥が深いそうですが、
犬は食べ物のえり好みをしない。犬はつないでおけば彷徨しない。犬は稼ぎこそしないが、夏冬同じ着物で不平をいわない。犬は相談相手になり、かつ励ましてくれる、というのだ。
犬に<どうしようね、ジョン>などと話しかけると、つぶらな眼をじっとつけて、<あなたの思っているようにしたらいい、それがいちばんだよ>と示唆してくれるそうです。<つらいことばっかりなんだよ、ピコ>と涙を流している人には<元気だして>というように女の涙をなめてくれる、というのだ。
<男がこんなことするかよっ>
と女性達はいきまいた。結局犬は百パーセント情をかえしてくれるが、男性は10パーセント位しかかえしてくれぬ、男は犬より劣る、という結論になった。しかし彼女らにいわせると、「尊敬」に値する犬は、これちょっと困るナアということであった。

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