2009年7月29日水曜日
アフリカの壁画
おはようございます。暑い時にアフリカを書けばさらに暑いといわれそうですが、ちょっとアフリカの壁画の道に迷いこんでしまいました。
ヨーロッパの洞窟壁画に描かれているものは、おおむね動物と抽象的な記号である。人間象はめったになく、風景描写もないに等しい。一方、アフリカの有史以前の石の美術、人物や物語の場面でいっぱいである。動物、人間、そして両者がいっしょになった神話などで息づいている。それぞれがすべて相互に関連し、重なりあって意味の豊かな画面を作っている。
アフリカ南部のほぼ全域にわたって,この土地に古くから暮らしてきた人々が描いた壁画や刻画が発見されている。その言語の特徴からコイサン語族と呼ばれ る人たちが,それらの芸術の作り手であった。年代測定によって,多くは数千年前のものと考えられるが,古いものでは2万年以上昔のものもある。
壁画には,独特の文化や風習,さまざまな動物の姿,歴史上の出来事などが描かれている。狩りの様子,踊りや装身具,雨乞いの儀式などは,今でも人々の生活に受け継がれている。さらに新しいものでは,15世紀のヨーロッパ人の侵入を描いた壁画も発見されている。
サンやコイの人々は,現在ではごく限られた地域に追いやられて暮らしており,壁画を描く手法はほとんど失われてしまった。年代測定や新たな発掘に力を注ぐだけでなく,古代アフリカ文化を伝える貴重な遺産をどのように守っていくかも重要な課題である。
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著者 Anne Solomon
南アフリカのケープタウン大学の研究員であり,同大学で博士号を取得した。サンの岩の芸術とジェンダー・イデオロギーとの関連について幅広く研究を行ってきた。南アフリカ考古学会の理事を担当し,またSouth African Journal of Field Archaeologyの編集委員を務めている。現在は,絵画の技術と年代推定の問題を中心に研究を行っている
壁画:http://www.photographersdirect.com/stockimages/k/kondoa.asp
http://www.bradshawfoundation.com/tanzania/sites_1_2.php
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