2009年7月27日月曜日

アフリカの白い呪術師


おはようございます。イギリス人の血液の中に、冒険という養分が入っていますね。
探検家の書き記した旧きアフリカに憧れ、16歳で未開の奥地へと移り住んだイギリス人・エイドリアン・ポーシャという青年は、てんかんとヘビ取りの才能が幸いして、白人ながら霊媒・占い師の修行を受け、アフリカの内なる伝統に迎入れられた。人類の300万年の進化を一人で再現することになった男の驚異のドキュメント!

「アフリカの白い呪術師」ライアル・ワトソン著:河出文庫
同類を持たない、特殊なアフリカの鳥がいる。この鳥はコウノトリとアオサギの中間の科に属する、とされる。フットボール大の巣を中心に、そのまわりに大木を包むほどの大きな構造を作り上げるのである。
アフリカの人々は、この鳥が水たまりに映る自分の姿を凝視しているのを、よく見かけるという。彼らはこの鳥のことを、未知をしるもの、直視すれば消えうせてしまう事物としたしいもの、ととらえようとしているようだ。孤立したその姿を、指で指すことはできない。鳥の方が魔法使いをさししめし、その力を吸収するのだ。風と雨に追われて飛んでくるこの不思議な鳥は、風を呼び、雷雨を予告する使者として知られている。だから<マシアノケ>――――ライトニング・バード(稲妻鳥の意)と呼ばれている。
アフリカ人は、この鳥に丁重な礼儀をつくし、距離を置いて接しながらも、その行動をつねに観察して何かの前兆や予言を読み取ろうとする。その鳥への敬意の念には、恐怖も混じっており、同時にある信仰が感じられる。すなわち時には、おそらく何世代かに1回位の確率で、この鳥が人間の姿になって人間界に出現するという信仰だそうです。

上野動物園にも、この鳥がいることが分かりました。
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=12116

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