2009年6月21日日曜日

生花その②


おはようございます。生け花には全くしらないのに、引きこまれています。早坂暁氏が生け花関係の新聞に従事していたこともあったからだそうです。

 婦人将校が押しかけてきた彼女らからの質問が数多くあった。
●沈めてある剣山の不思議、木の枝をどうやって美しく曲げるのか、知りたがった。欧米の女性たちは花瓶いっぱいに花を挿すことはあっても、木の枝を花瓶に挿すことは絶対なかった。

●戦争があると生け花の師匠が増えるというのは本当だった。
日清日露戦争で数多くの戦争未亡人が生まれたが、再婚の道はほとんど閉ざされている彼女たちを集めて、“紅会”を作ったのが小原流家元の小原光雲である。「あなたの方は生け花で生きて行きなさい。小原流は渾身の力で支援します。」光雲の励ましに応えて、紅会の戦争未亡人たちは全国に散って自分たちの教場を開いた。幼い遺児を抱えた彼女たちは必死だった。「紅会は、いうたら靖国流なあ、普通の先生方より気迫がこもっとる」
生け花を支えてきたのは戦争未亡人たちであったかもしれない。日本は明治以来、ひっきりなしに大小の戦争を繰り返し、数百万人を超える戦争未亡人を作ってしまった。そのうち数万人が生け花の世界に活路を求めたのだそうです。


華日記:早坂暁:新潮社より
代表的流派?:
http://www.flowers.jpn.org/ikebana/ryuha.htm

小原流:http://www.ohararyu.or.jp/ikebana.php?action=work&yearFrom=2009&yearTo=2009
草月流:http://www.suzuki-hisako.com/ikebana/sakuhin.htm
池坊:http://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/ikebana/index.html
遠州流:http://www.kadouenshu.com/

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