2009年6月15日月曜日

ピアニストは孤独


おはようございます。音楽のプロの練習の厳しさの一端が見えています。ただ才能があるということでは務まらないようです。しかも孤独でもそのなかに幸福を見つけている。

人生を幸福にしてくれるピアノの話:熊本マリ※:講談社より
※http://www.marikumamoto.com/profile.html

ピアノニストの仕事の一つに、孤独と向き合うことを上げたい。
楽器を操る演奏者のなかでも“おひとり度”は群を抜く。
わかりやすい例としては、他の楽器に比べて練習時間が長いこと。
一般的に息を使う吹奏楽器や、肩と片顎、片手の筋肉を酷使するヴァイオリンなどの弦楽器等は、練習時間をある程度調整しなければならない。その点、ある意味全身を使って演奏するピアノは、耐久力がある分、練習時間も多く取れる。練習中、私たちピアニストはいつだって、独りぼっちである。

コンサートの時はどうだろうか?オーケストラとの共演、あるいは他のアーティストの方との共演以外、やはり、舞台の上でもひとりである。さらに舞台裏は、みんなの想像以上に、地味なもの。マネージャーさんに同行していただかないため宅配便で会場に送っておく。ときたま身内が手伝いにきてくれえることもあるが、基本的に一人で会場に入り、ひとりで会場を後にする、むろん、身の回りのこともすべて自分で行う。練習でもひとり、移動もひとり、なにはともあれ、ピアニストは孤独と仲良しでなければつとまらない。

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