2009年6月11日木曜日

こんばんはの挨拶


おはようございます。仕事先がいつも変わるのであちこちいきます。
西武多摩湖線というのが、中央線の「武蔵境」から「是政」まで。仕事で武蔵境から3つ目「白糸台」(ここは京王線の武蔵野台あるいて4分くらい)で降りました。そこの改札口の駅員さんはまだ20代の人だと思うのですが、どの人にも「おはようございます」と声をかけていました。しかし誰も応えませんが、がっつかりもせずに続けています。

日曜映画劇場の解説をやっていた故淀川長治さんが黒柳徹子さんの対談にこんなのがありました。
いつもの癖で、バスの運転手さんに「こんばんは」といったんですよ。それで何で僕が「こんばんは」といっているのに、びっくりぐらいしてくれたらいいのにと思っていました。こっちは寂しくて、もういっぺん、私は「こんばんは」といっているんですよ、という顔をしてね、「こんばんは」と言っても、「・・・・・・」。
もうがっかりして、そのまま座って帰りました。まあ、人がせっかく「こんばんは」言っているのに、にっこりくらいしてくれたらいいのに思ってね。それで家帰って寝て、もうそんな事忘れていました。あくる日の朝十時半頃、チャイムが鳴るのででたらね、若い男の子が色紙持っているんですね。何ですかと言ったらね。私淀川さんのファンです、言うたの。まあそんな人、いないことないんですけどね。けど時間決めて電話かけて下さい、突然みえてたら困るんです、言うたのね。で、どうしてこの家が分かっんですかと訊いたらね、「淀川さん、昨日バスにのったでしょう?」というから、ええのりましたよと答えたら、赤い顔して、「僕、あの時の運転手だった」と言うんえ。

黒柳:まあ、ご本人がいらしたの。
昨日車庫へ帰って「テレビ出ている人によーく似た人が“こんばんは”と言ったけど、あの人じゃないでしょうね」って聞いたら、みんなが「淀川さんだよ!」と言ったんで、淀川さんみたいな人が自分からあいさつしたのかとびっくりしたのだそうです。それで今日は喜んできたのだという。
その時手を後にして、はずかしそうにしている、ついにチューリップとフリージアの花を差しだした。淀川さんが母思いであることを知っていて仏壇の花を持ってきたのだという。

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