2008年10月15日水曜日

サンバのリズム


まだ浅草でもブラジルから踊る人々がきてカーニバルをやっているそうですが、まだみたことはない。あちこちでお祭りが好きなので阿波踊りが各地で行われている。

南米においては植民地だった故でしょうか、あのサンバやカーニバルが日本の祭りとは異なる逆の意味があるとは分かっていませんでした。

宮沢和史:言の葉摘み:新潮社  http://www.five-d.co.jp/miyazawa/にこんなことが書いてありました。
村上龍氏の作品『愛と幻想のファシズム』の中で「恐怖に勝てるのは興奮だけなんだ」というセリフに出会ったとき、僕はブラジルのサンバを思い出した。貧困と抑圧に埋没している者達が、自らを解放し、歓喜の中に苦しみを隠そうとしたところからサンバが生まれた。現在のカーニバルもその延長線上にある。」一年中働き、蓄え、数日間のパレードの興奮の中に夢をみる。「生」という恐怖を忘れるために、また立ち向かうためにサンバがある。地球上で最も醜いものが憎しみや嫉妬だとすると、僕らはその中でもつれ合いもがきながら生きている。社会の中で生きている限り誰もそこから逃げられない。
タンゴにしても厳しい環境のなかからでてきた物悲しさがありますね。

0 件のコメント: