昨日は成蹊大にいったら、小学校の入学案内のオリエンテーションの時期なので父兄の姿がぞろぞろでした。
このころはまだでしたが、再度文化祭をみながら学校の雰囲気を見に来る方も多いようです。
そこで公開の武蔵野自由大学の講座がありました。
「バリアフリー・テクノロジー・ウオッチング」:成蹊大理工学部大倉元宏教授
この講義を聞いて歩いてみると、横断歩道や角、駅のホームが難所は視覚障害になったら、介助者として、ちょっと前に立って両者共平行な歩みをしながら誘導してくれないと無理だということがよく実感できました。しかも歩行ブロックがあるのは駅前だけでした。
視覚障害の見え方:日の丸旗を思い浮かべてください。
① 中心暗点:赤い丸の部分が見えない感じ→黄斑変性症
② 周辺視野狭窄:丸の部分は見えるが、白地の部分が見えない。→緑内障
③ 視野欠損:右や左の片側等の一部がみえない
人はわずかでも残っている視覚に頼ろうとする
●盲導犬は自宅の近場にはよいが、目が不自由な方が犬にその都度方向を指示しなければならないので、行き先までの地図のイメージがないと無理なので、全く新しいところや、遠いところまでは無理なのだそうです。
日本に盲人のかたが30万人いるが1000頭しかいないし、飼育や訓練に時間と費用がかかる。
●白杖を持って歩くにしても壁からのエコーを感知できるのは幼児から目が不自由でないとその能力は育たない。
●一人で歩いているときは全神経を研ぎ澄ましているので、あれこれ他からいっても応じ切れない。
●ハイテクの携帯機器があって方向を音声の強弱で示すことができるものがあるが、杖をもっているのに、もうひとつ手にすると、両手がふさがれるので不適であって、歩行ガイドブロック等のローテクの方が使いやすいそうです。
●音源によって方向を示すのはよいが、それがどの位先にあるかの見当をつける距離感までは望めない。
●駅のホームで反対側の到着のアナウンスや電車の音は、自分の立っているホームと思って足を進めたりするので、転落の危険性があるらしい。南北線のホームは、ホーム側にも自動ドアがあって、電車が来たときに開く方式が一番安全だし、他の線にも導入されつつある。
●視覚障害者に役に立つ支援機能(誘導用ブロック・音声信号・道路横断・PICS※)の行政側の対応が道路管理者、警察、警察/道路管理者、警察と分かれている。※携帯端末を持っていると、信号などが近くなると知らせてくれる音の大きな方向に歩けばよい装置。
●音がある方向(音声信号以外の雑音)とは反対側に曲がる傾向がある。大きければその曲がりが大きい。白杖があっても直線で歩くのは極めて難しく、それてしまう。
●歩道には誘導ブロックがあるが、渡ろうとする道路横断帯にもブロックがあると非常に有効なので各地で採用されつつある。
●視覚障害の人を見かけたら、肩や腕に触る前に声掛けしないとびっくりされるそうです。テーブル上の食事のお皿はカボチャは3時のところにあるとかの説明方法等手助けの詳しい情報は次のHPをご覧ください。
http://www.pref.ishikawa.jp/bf/guide/me1.html
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