2007年9月3日月曜日

エジプトの床屋話

やはり昨日に続き、エジプトのお話です。
ナイルデルタ地区の北東部シャルキーヤ県のヒヒアという町に住んでいたときのお話です。

そこで水道水を作る浄水場の建設の仕事をしていました。地下水の量はすくなく、断水は日常茶飯事で住民の期待に仕事のやりがいがありました。

 月1回は町の床屋に行っていました。刈り方も特に毎回いう必要もなく黙っていれば出来上がりの感じでした。カイロではすでに定価の店もあるようですが、一般的にエジプトの床屋には定価がありません。

自分がは払っても良いと思った分だけ支払うというのですが、そうは言っても相場というものがあり、ここでは大体我々のローカル・エンジニアクラスでLE10(LE:エジプシャン・ポンド、現在LE1は約¥20)、作業員クラスでLE5ということでした、そして私はと言いますと、一応プロジェクトマネージャーというものでしたので、いつもLE15を払っていました。LE10を先に渡した後で少し遅らせてあとLE5を手渡しであげますと、そうすると床屋のおじさんは毎度のことながら、にっこり人のよさそうな愛想笑いを浮かべて、送りだしてくれます。

どこかのファーストフードのうたい文句「笑顔は無料」ですが、ここでは有料ですが、それでも笑顔で応対されれば気持ちは良いものです。
床屋でも洗髪の最中に断水もあり、水への期待は強く、床屋のサービスが張り切りすぎて私の髪を見て一瞬こわばった私の表情をみて「Mr。今日は代金は要らない・・・」といつもの違った無料の表情になりました。

(その後送水が開始され24H利用できるそうです)

日本エジプト友好協会会報より
大日本土木㈱海外支店エルマハラエルコブラ浄水場施設改善計画作業所 
所長中村勝彦

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イエローポスト さんのコメント...

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