2007年9月14日金曜日

ニセ科学入門ということ





以前ユリゲーラーの「スプーン曲げ」について自分でもやってみようということが行われたことがありました。人間不思議なことが好きですね。


ニセ科学入門ということを大阪大学の菊池誠先生が、科学として信ずべきではないことはどういうことかということを主張している。
我が家では結構この血液型性格判断を信じているので、困っているというよりも便利なのです。
マイナスイオンにしても結構信じている状況にあるので、余計困りました。


「なぜニセ科学を信じるか?」マイクルシャーマー著・岡田靖史・早川書房
大阪大学の菊池誠による入門解説のホームぺージが開設されている。
 

世界中で日本人ほど他人の血液型を気にする国民はいないらしい。飲み屋で血液型と性格の関連を話題にするのは日本人くらいだろう。血液型性格判断のニセ科学性については語り尽くされているといっていいのだが、わかりやすい例なのだそうです。
 血液型性格判断の歴史は古く、1927年に古川竹二が出した学説まで遡る。もっとも古川学説は現在の血液型隆盛とは基本的に関係ない。現在の血液型性格判断に直接つながるのは1971年に出版された能見正比古の著書である簡単に述べよう。実際には


(1)4分類という思い切った割り切り:2分類では恐らく誰も信じないし、10分類では多すぎておぼえる気になれない。おぼえやすいことは重要で、血液型性格判断が学校から飲み屋まであらゆる状況で話題にされるのは、手許に参考文献がなくても議論できるからである。4という数は適当にもっともらしく、しかも使いやすいものなのだろう。


(2)血液型は遺伝現象の典型と認識されており、メンデル型の遺伝法則に従うことが一般常識として広く知れ渡っている。また、性格のかなりの部分が遺伝的に決まっていると信じている人は多そうである。いかにも遺伝しそうな「性格」が、もっともよく知られた遺伝現象である「血液型」と関連すると主張されれば、多くの人がなるほどそれは「科学的」でもっともらしいと納得するのも不思議ではない。この場合、信じる側はあくまでも「科学」として信じるわけである。



 さて、血液型性格判断も単なる遊びのうちはたいした問題ではないが、これが実害をもたらす可能性がある。たとえば、ある企業がインターネット上に公開している就職活動のためのエントリーシートには、氏名・住所・電話番号・電子メール・性別に続いて「血液型」の記入が求められている。ほかの項目は出身大学や帰省先、職種の希望など常識的なものばかりであるから、血液型の項目は目を引く。もちろん、なぜそれが必要とされているのかはわからないが、採用上なんらかの参考にしているのではという疑念はわく。また、以前、電機メーカーがAB型の社員だけを集めて新製品開発プロジェクトチームを作ったという実例がある。特に成果は出なかったようだが。要するに、血液型が就職や配属面で考慮されていると思われる事例があるのだ。これは無論、差別である。


 「あなたはA型でしょう」とコンパの席で指摘できるほどにはっきりした関係を主張していることに注意するべきである。したがって、上の質問は血液型性格判断とはなんの関係もない。 →しかしいろんな人、もちろん自分を含めてであるが、部分部分でも性格分類するのに便利であるので結構つかわれている。ここはあくまでもお遊びという認識が必要です。

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