2010年6月21日月曜日

実行体制とズッコケ



おはようございます。ある人から高級ブランドのグッチではなく、「手作り愚痴」をいただきこまりました。愚痴をゆったり聞いてあげるにしても、愚痴をいう人も聞き手の配慮があってほしいが、愚痴ばかりをいう人はそれに気づいていない。やはり近寄らないに限るかな、影響度が大きいから。自分をどう他人の目でみるかも難しいのはたしか。

問題を解決するに当たり、少子どもの対策も、子育ての親の意見を聞き、それを施策にいかしているフランス人の実行力には感心します。
分業というか、「知恵」を出すには少数精鋭は日本の戦前の教育制度もフランスに倣ったものだったそうです。

パリ日本文化会館館長磯村尚徳:日本人はなぜ世界が読めないのか。(2002年11月発行)
日産が奇跡的復活を遂げた理由

カルロス・ゴーン氏が日産に乗り込んだ時、その若さに不安や驚きを隠せなかった人も多かったと思う。日本人ならせいぜい課長ぐらいの年齢だから。
フランスは典型的ナメリトクラシー(能力主義)、エリート主導社会である。名門校をでれば39歳で首相になれる国だ。300人程度のポリテクニク校出身のポリテクニシアン、未来のゴーンたちである。

夢のような百戦百勝の軍隊を作るには、兵士がドイツ人、下士官は日本人、若い将校はポリテクニシャン(国立理工科学校出身=イックスという)のフランス人、そして将軍や政治家はアングロサクソンがいいという小話があるそうです。
このイックス出身はハリウッドのユニバーサル・スタジオのまで進出したジャン・マリー・メシエ社長、ルイ・ヴィトンの総帥ベルナール・アルノー。

日本進出のフランス企業のイノックスに聞くと、彼らは企業戦略の策定ヴィジョン・コンセプト作り、大原則の樹立などは自分たちでやる。実行のこまかいところは、目配りする優秀な日本人にすると異口同音にいう。
ゴーン社長は「日仏の補完性は赴任する前に考えていた時より、よっぽど有効に働く」と語った。日本人の若い優秀な人が育ち、また育つような環境作りが必要だといいたい。
今の日本でカッコいいのは、頭が良いことではなく、ずっこけることだ。ビートたけしは非常に頭がいいが、それを日本で見せては損なので、フランス向け映画監督として北野武の知性を見せるという使い分けをしている。頭の良い人材を盛り立てる周囲の寛容さが」ないと、秀才のほうも人気を得ようとして東大出がカラオケでばかを演じるようなムダをやめないと、永久に国際競争には勝てない。カルロス・ゴーンの最大の教訓はそれだと磯村さんはいう。

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