2009年10月19日月曜日

渋沢龍彦という人


おはようございます。石川遼選手が加わったゴルフはまことに面白い試合展開になる。本当に1ゲーム毎に上手になっていると解説者も、同じパーティの選手も
もう脱帽。高い挑戦目標があるから、あれだけ謙虚になれるのだろうともいっています。

mixiの馬頭観音さんが紹介していた「渋沢龍彦との日々」・渋沢龍子著から
なかなか見つからない渋沢龍彦・龍子夫妻の写真は結婚当初の頃のがこの書籍の内ページの目次の前にありました。

龍彦の飾り棚に並んでいるのは、バビロンの遺跡の石片、パトウヴァの石屋で見つけたトスカーナ石※2、パリで拾ったマロニエの実、会津若松で拾ったムクロジの実※1などでした。
彼が集めた貝殻や石、木の実などようなガラクタに至るどれも、彼のもとに魔法のように集まってくるのでした。実際、美しいものを見る彼の目は純粋で、きれいな貝殻と何カラットもあるダイアモンドを並べたとしても、迷わず貝殻のほうを取ってしまうような人でした。
鎌倉の海岸を散歩中に、まるい孔が無数にあいている石を拾ってことがあります。
拾いたてのころ、やわらかい石に貝が棲みついて出来た貫通孔を指出でおさえ、石笛と称してヒューヒュー音を出すことに熱中しておりました。そういう単純な楽器にたいして興味というか好奇心を抱き、いつか国立劇場に石笛の演奏を聴きに行ったことがありました。髭を生やした中年の男性が椅子に座って、両手で支えた石を吹き鳴らすだけのことで、ピーという音が高くなったり低くなったりしても、いつまでも延々とつづくので、わたしはひたすら睡魔と闘っていたのですが、彼はとても満足気に聞いておりました。


※1むくろじ(羽子板の羽根の先の黒い硬い種)
http://www.wombat.zaq.ne.jp/ashitaka/m-h/hagoita.html

http://www.wombat.zaq.ne.jp/ashitaka/m-h/hagoita2.html

※2トスカーナ
http://toscana.exblog.jp/2470181/

石笛:http://plaza.across.or.jp/~iwabue/

渋沢龍彦:http://blogs.dion.ne.jp/kanch0625/archives/7131711.html

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