2008年11月14日金曜日

石の信仰


市でハザードマップが発行されて見ていたら石神井川の流域の両側に浸水のあとがあり、2mもの冠水の事例があったようだった。

この石神井川の源流は山でもなく、隣の小平市にある小金井公園に隣接するゴルフ場と嘉悦大学の境の窪みから発生していた。山の谷から発生しているという認識

とは違いました。近くの練馬区井頭公園からの湧水から派生している白子川もこれに似ている。より大きなものでは静岡の柿田川をみて大きさとその澄んだ水の綺麗なことびっくりしました。

今の住まいの前は練馬区の石神井だった。東北の故郷ではあったのかもしれないが、石信仰のあり様がよく見えなかった。石の信仰があった井戸なのかもしれないし、未だ良く分からない。関東より西では石の信仰が目立っている。googleは大変便利でなにがしら疑問の一部を手軽にき明かしてくれる。

日本の神社には、通常の神とは別に石が祀られていることが多い。夜泣き石など特殊な伝説が伝わるものの他、陰陽石といわれる男女を表す石のこともあり、これとよく似た方向性にはシヴァ・リンガのような陽物崇拝がある。また、イギリスストーンヘンジストーンサークルなど、多くの文化において境界を表すものとして石がおかれている。

石は古く人間の一生(人生)というタイムスケールの中では、意図的に壊そうとでもしない限り、大きな変化の起こらない、より長い時間を存在する(ともすれば永久不変の)存在だと考えられてきた。このため石は永遠性の象徴として崇められ、民俗学上ではこういった思想が世代を超えて受け継がれる原始宗教と結びついていったとも考えられている。

この方向性には、不老不死に憧れを抱いた者の中に鉱物を永久不変の元として捉え、それら鉱物から「不老不死のエッセンス」を抽出すればいわゆる「不老不死の薬」が作れると考えた者もいた。こういった者の中には不老不死の妙薬として、鉱物から抽出される水銀を服用して中毒死した者も記録に残されており、また錬金術において不老不死研究の過程でも、少なからず鉱物に永遠性の象徴を求めていったケースが見られる(→水銀)。

なお石を信仰する過程で、石仏など石を信仰するための形に加工することも行われたが、流石に石といえども風化は免れず、古くから信仰を集めた石が長年にわたる浸蝕で文化財としての価値を減じている場合もあれば、置かれている環境の変化にもよって風化が急速に進行したケースもあり、文化財保護の上で大きな課題ともなっている。

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