2010年4月26日月曜日

社交のきついリゾート



おはようございます。ツツジが時を忘れず咲き出しています。、このような天気でも健気です。

社交のきついリゾート  旅行作家  山口 由美より

海外旅行でレストランでの勘定をすませようとするとき、「ビル」といってもビールと間違われやすいので、「チェック」というのがよいそうです。ホテルやレストランの人は大抵忙しいので、仕事ならいざ知らず、観光旅行であれば、長い会話を望むなら現地で友人を作るしかない。英会話が上達するのは、恋人をつくることがよくいわれている。だが恋人をつくらなくても、シャワーのように英語を浴び続けられる環境がある。それが小規模のリゾートやガイドと長期間行動を共にするエコツアー、川のクルーズなどである。
その典型がアフリカのサファリロッジだ。小規模リゾートとエコツアーが合体したサファリロッジでは、日々まさしく「英語漬け」と異なるのは、逃げ場がないこと。スイッチを切れば終わりという訳にはいかない。こんなことは、普通の旅行ではありない。1週間のサファリで、英会話学校3ケ月位の効果があると思う。抽象度の高い単語に弱く、サイだのカバだの野生動物の単語に強くにはなる面は難であるが、
欠伸を噛み殺して英会話教室に通うよりも効果があるものの、このサファリロッジはあまりにも「英語漬け」な状況故に、日本人には不向きと敬遠されている。
「英語漬け」系リゾートでは食事のテーブルが最後の晩餐のように一つしかないものがある。みんなで会話を楽しみながら食事をする、というきこえはよいが、英語嫌いには地獄のようなシステムである。
しかし取材に同行した日本人カメラマンはこのようなテーブル席になった、苦手といいつつ単語や文法の能力は、そこらのラテン系より長けていたりする。必死に頭の中で英作文したカメラマン氏の英語も文法も完ぺきであった。そして、なんと彼の必死の訴え(英会話漬けのテーブル外へ移動)は一笑に付されてしまった。

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