2010年4月13日火曜日
医療費無料をやめた理由
おはようございます。仲間で発行している「シニアかわら版」という新聞は公民館や福祉会館に加え、接骨院さんやマッサージ院にも置いていただいて読者に配布しています。
お陰さまで段々反響があって喜んでいるしだいです。ところでこういうところがこのように接骨院等がこれほどおおいとはおもいませんでした。コンビニよりもおおいですね。
テレビで医療費無料の村があってどいうことかなと思って、辿りついたのが増田先生でした。
トミイという治療院のブログに要点が書かれているので、それを引用します。
緑陰診療所 増田 進所長の「森の診療所の終の医療」を読んで http://tommy.asablo.jp/blog/2009/12/22/4772660― 2009/12/22 21:47
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
増田所長は東北大学医学部を卒業後, 岩手県沢内村の国保沢内病院の副院長として赴任. その後, 1975 年院長に就任.
沢内村健康管理課長を兼任し, 全国に先駆けて老人医療費を無料化した村で, 医療・介護・保健活動を一体化させた 「沢内方式」 を完成させる. 医療費の伸びを抑えながら村民の健康を守った業績は, 地域医療史上の金字塔として語り継がれている.
2007 年, 現状にそぐわない健康保険制度の枠を離れて患者と向き合いたいと, 自由診療による「緑陰診療所」を岩手県雫石町に開院.
長年に亘る地域医療への貢献に対して, 厚生大臣表彰, NHK 東北ふるさと賞, 若月賞, 保健文化賞などを受賞. 2008 年には春の叙勲 (瑞宝双光章) を受けている. 知る人ぞ知る地域医療に関する第一人者である.
この本を読むと, 老人医療が無料と言う環境下, 患者にとって本当に必要な医療とは何なのか, また, 現代社会の医療が抱えている問題点は何なのか, が明確になるだけでなく, 増田先生ご自身の医療に関する考え方がよく理解できる.
沢内病院や田老病院では、診療に鍼治療を取り入れて来たが、西洋医学による治療の、あくまでも補助的なものとしてやらざるを得なかった。
鍼治療で料金を請求すれば「混合診療」になり、保険診療の規定に違反することになる。 鍼治療で治療費を貰う事は出来ない一方、鍼治療を求めて、患者さんはどんどんやって来る。
そのため、病院の経営上、鍼治療は肩身の狭い診療になっていた。 この鍼治療を新しい診療所で自由に発展させたかった。
患者さんを突き放した様な医療が多い様に感じる。 もう少し患者さんに寄り添ってみてもいいのではないか、と思う。
...私が鍼治療を始めたのは、昭和 40 年代半ばからである。 沢内病院で外科系を担当していた私のところには、肩が凝る、腰が痛い、膝が痛いと言う患者さんもやって来た。
それに対して、さて如何治療するか、医学の参考書を見ると機械で牽引するとか、電気機器で温める、湿布する、とある。
私自身も若い頃に腰を痛めたことがあって、椎間板ヘルニアの症状があり、ためしに教科書どおりに治療してみたのだが、ちっとも良くならない。 患者さんに同じ様に治療をしてみても、どうも効果が上がらないし、痛みは治まらない。
痛みが強い箇所に麻酔剤を注射するトリガーポイント・ブロックと言う治療があり、それを試みた処、劇的に良くなる場合があった。 「先生、お蔭さんで良くなった。 本当に感謝です」 と言ったおばあさんがいた。
こんな風に良くなる人がいる一方、全く良くならない人もいる。 更に悪い事には、注射する以前よりも悪くなる人がいる。 「注射して貰ったら動けなくなった」。 また、「堪らなく痛い」 と言われる事もあった。
詰り、同じ治療法でも、良くなる人、良くならない人、逆に悪くなる人、と色々経験したのだ。 そこで、昔から行われてきた鍼治療はどうだろう、と一寸試みてみた。
すると、鍼の場合には、良くなった、或いは変らないと言われることはあっても、悪くなったと言う例がとても少ないのだ。
鍼は体に優しいと興味を持つ様になり、勿論西洋医学的な療法と併行して、鍼治療も取り入れる様になって行った。
私が鍼でも治療していると聞きつけて、方々から沢内病院に患者さんが来るようになった。
一番劇的だったのは、帯状庖疹が顏に出来て、顏が麻痺してしまった或る名士だ。 大学病院に 3 ヶ月入院したが、良くならなかったと言う。 顔面神経麻痺と同じ様に手当てをしたら直ぐに効果が現れた。 「お蔭様でまた人前に出られる様になった」 と言われた時は嬉しかった。
作家で翻訳家でもあったきだみのる氏が沢内村に逗留していた事があり、時々 「鍼を打ってくれ」 と頼まれた。 「打って貰うと、原稿が捗る」 と言って帰って言ったものだ。
最初は見様見真似で鍼を始めたのだが、だんだん効果を実感して、治療に取り入れる割合が増えて行った。
ただ、患者さんの中には 「鍼より注射してくれ」 と言う人が必ずいるので、勿論注射もする。 鍼を打ってくれと言う患者さんには鍼と言う風に、患者さんが希望する方の治療をするのだが、ただ、鍼の方が副作用が少ないと言うか、悪くなる人がいないだ け、やり易いのは確かだ.
...鍼で確かなのは、効く人が多いと言う事だ。 人間の体の反応を利用して治療している様な処があり、上手にやれば、確かにかなり効果が上がる。
然し、人によって様々で、うんともすんとも痛みを感じない人もいるし、かなり痛みを感じる人もいる。 効果が上がる人も上がらない人もいる。 私はその違いを見究めたいと思っている。
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