2009年11月13日金曜日
事件の被害者個人③
おはようございます。昨日は学校卒業後4年間社員寮で過ごしたもの達の4年ぶりのOB会で、4人組の一人は心筋症で遠慮するということで、一人奥様にも出席を願った。それは会社の医務室の看護婦さんが、女子社員の多いところと集団見合い・今なら合コンした各10人の中から縁があって結婚したから、2度目の出席になった。余病がないのは、この奥さんは多少腰が痛いのがあるだけで、この70歳前後となると病気説明会ではあるが、屈託ない話が交わされました。
和田嘉子:故和田栄二(JT職員)氏夫人31歳
和田さんは妊娠中に地下鉄サリン事件でご主人を亡くされ、その後に明日香ちゃんを出産された。マスメディアでしばしば報道されている人だそうです。マスメディアが自分たちで作りたいようなイメージに報道されていた。とてもセンスが良い。生きていくことのセンス、何かを選び出すときのセンス、言葉をみつけてくれるセンス・・そういうものに優れているという風に感じた。裏表のない人だ。もちろん私は亡くなった和田栄一さんにお目にかかったことはないわけですが、この人が選ぶのであれば、おそらくまっとうなよい人だったろうなと思わせるところがある。彼女は3時間にわたる長いインタビューの間終始笑顔を失わなかった。どんな質問にもはきはき答えてくれた。ただ一番最後に、こらえきれずに涙を流しただけだった。「もう泣いていいですよね」という感じで。
駅まで明日香ちゃんを抱いて近くの駅まで送り迎えしてくれました。どこにでも見かける若い幸福そうな奥さんに見える。別れ際に何か言おうと思ったのだけれど、「元気で幸せに生きてください」としかいえなかった。
録音したテープはシャイなユーモアに満ちている。それだけに、録音したテープを聞き返していると、奥にある苦しみの深さがかえってひしひし感じられたそうです。
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