2007年12月31日月曜日
進歩の時間から循環の時間へ
写真はゆんフリー
地球に駆動力があった段階が産業革命以前、我々が人間圏の中に駆動力をもった段階が近代です。
地球によって駆動されている時代は、ものの流れをただバイパスさせ成立させているフロー依存型人間圏ですから、これはいくら右肩上がりの動態を抱いても物理的に大きくなれない。江戸時代の日本が糞尿の利用したような肥料として活用された。
ところが近代になると、人間圏内部に駆動力を持つ、石油などの化石燃料や原子力です。その結果地球システムの他の物質圏の中にあるストックを利用することができる。もともと持っていた右肩上がりの動態とあいまって人間圏が爆発的に大きくなった。地球の駆動力が循環しているスピードに比べると我々が(人間圏の駆動力を利用して)駆動させているスピードというのは実は10万倍にも達する。地球が10万年かかってやることを我々は1年でやってしまう。今なすべきことはこのスピードを抑えなければならないんです。地球の循環型の方に人間の循環を合わせてゆくことです。近代の西洋では時間をもっぱら進歩の時間と考える、しかし日本では昔から時間を循環型と考えてきた。日本は明治以来、進歩の時間論を採用しながらどこかで循環論的な時間論に従っている。そしてまた循環の考え方は「この世」と「あの世」との永遠の循環という考え方があることが知った。
稲作農業の場合森と水が大切だから制限されている。農業イコール森の破壊をしていないと思っている。
神仏のすみか梅原猛「神と仏」対論集より
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