2007年12月23日日曜日

アフリカの現代紛争ミリシア(民兵)の大地から


写真はゆんフリー

2007/12/17亜細亜大学:大津司郎:アフリカの現代紛争ミリシア(民兵)の大地から:
大津氏は日本人がアフリカについてあまりにも無知であることや、これらの問題の国際的認識のギャップについて説明するには日本では基本的ニュースソースがほとんど知られてないので、早くしってもらいたいようであった。それであれもこれも言いたい・伝えたいということで空回りしている面の感じもありました。それに応じるには聞く側も自発的に問題を日頃から吸収しないととても追いつかない。アフリカのアジャンダ(国際問題という意味)は公然の事実として世界的にしられていることであるが、日本のメディアは全くといっていいほど、伝えていない。
視聴率1%は100万人がみている計算になるが、日本の民放は視聴率が低く、広告収入のの少ない国際問題の報道にはとくにアフリカについては関心がないし、事実なにも報道していない。
国際的には核問題のほうが大きく取り扱われているが、地上での戦いのほうが問題なのだそうです。それはテロリスト、ゲリラ(強い相手にたいして小規模の移動性の動きのある戦闘集団)、ミリシア(民兵組織)による戦闘である。たとえば93年の南スーダンの内戦(政府軍・イスラム原理主義と南部独立解放のための民兵との戦)によって、一番の被害者は老人と女性と幼児で100万人の飢餓は1ケ月も食料援助がとどかなかった。この内戦に加え、干ばつによる二重の食料難である。今年ようやく平和の兆しがみえてきているが、食糧や水道、電気、住居は昔の状態とかわらない。元来アフリカは豊な国であるのに。
このアフリカ問題は国際問題のテーマが沢山つまっている。
92年のソマリアの100万人の飢餓問題のとき、米軍が3万人派遣された。その理由は飢餓状態の人々を救うにもその周囲を武装勢力が取り囲んでいるので届けられない。
そこで周囲の武装勢力を除去するために軍隊が必要になる。緒方さんが、「人道問題に人道的解決はない」といった真意はこの意味であった。話し合いをしても武装勢力にも半分は食料を渡す必要に迫られるし、それが戦いの長期化につながりかねない。
(聞いた生徒もどう考えるかの問いがあったが・・・)
●南部はクリスチャンが多い
●政府の援助から南部は取り残されている。

アジア諸国(中国・韓国・マレーシア・シンガポール・インド等)は自主的判断でこのアフリカに沢山の娼婦もふくめての出稼ぎしている。中国は投資した利権を守る意味、将来の展望、を探る意味で軍隊のPKOを常時派遣している。
◎南部スーダンであるがすごい量の石油埋蔵資源がある。これに中国13億人のエネルギー資源の一助になるべく長期的戦略的に取り組んでいる。
◎コンゴではレアメタルの埋蔵量に期待がかかっている。
◎自然観光ではなく、国情視察のため、拓殖大とアフリカのエイズ患者の交流になるか危ぶまれたがコミュケーションが問題なくおこなわれたし、5000人のうち3人が生き残った人からジェノサイドの現実を直接きくことがブルブル震えながら聞いたとのこと。
◎中国の援助はタンザニアで2500kmにおよぶ鉄道建設をおこなっている。その枕木の本数は3000万本におよぶが、中国の印がくっきりと押されているのでタンザニア国民へのインパクトが大きい。日本のは箱もの・土木の援助については非難の的になっていて、こころ面・教育面の援助になっているが日本の国連の理事国への投票への吸引力にはならなかった印象をもっている。
◎現地での取材は一人でやっている。車の運転手が危険回避の90%以上の鍵を握っている。
この運転手の危険予知能力は顔をしげしげみてそのオーラがでているかの判断をする。それほど出ていない運転手であればテンションを高める意味で、運転手の横でまめに危険の回避のエピソードを話をしょっちゅうしている。

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