2007年12月8日土曜日

企業の社会的責任

写真素材より


2007・12.6亜細亜大学の企業トップによる講義
今日は化粧品とサプリメントの会社で、横浜の関内にあるファンケルという会社の宮島和美社長のおはなしでした。
この会社の好感度が52位だったのが、現在200位以下となっているので、会社を磨きたいということから話が始まった。
グループで現在1000億円の売り上げ1980年創業。
以前の顧客層は25から35歳であったが、今は10歳年齢があがっている。
商品の差別化は無添加ということですが、防腐剤・殺菌剤・香料、の不使用ということだそうです。
ペットボトルの蓋をあける力は10kgだそうですが、この会社の容器についていえば、化粧品は防腐剤をいれていないので固く締めて置く必要があったが、固いので顧客から緩くしてほしい要望等がでていた。技術の向上により有効期限は1週間を1月分とした。容量を5mlから30mlにし、あける力は、6kgを4kgにしたそうです。
102品目許されている防腐剤等について一切使用されていなかったのが「売り」だったのですが、法が改訂され、化粧品の場合は含まれている内容をすべて表示することになっているそうです。口に入る食品よりも、厳しいことを表示していることになります。
とにかく防腐剤がはいっていないし、顧客に早く届けたいということで、配達を速やかにということで、日本通運による「指定場所配達」というのをやっているそうです。
大和運輸は顧客に直接渡すということなので、応じていないそうですが、留守であっても予め了解を得て郵便ポストや自転車の籠にいれて置くことにより運送の迅速性を達成しているそうです。
前の社長で現名誉会長の70歳になった池森氏は会社を潰した経験があるそうです。
出典は分りませんが、「落ちたところが出発点という」のを見て、元来楽天的な性質なので、なるほどとおもったそうです。当初は無添加[防腐剤の入っていない化粧品だけなので14億円の売り上げであったのを、アメリカでは、スーパーで普通に売られている健康食品を見て、この商品の将来性を見込んで、売上と同額の広告費をつぎ込み、価格破壊を試みたのが成功のきっかけだった。この池森氏からダイエーの仲内社長の辞任にともない、秘書であった宮島氏も退職してこのファンケルに秘書として再就職し、今年社長を委嘱されてまだ8月だそうです。
講師に招かれたのはCSRという「会社の社会的貢献」についてこの会社はどう考えるかだそうです。尊敬するは明治の企業家渋沢栄一が「倫理と利益の両立の提唱、経済発展は国を富ませ、社会に還元する」いっているそうです。

ことしに2回ほど実害がなかったが、1回目の5月はは供給される原料に異物混入よったニューアレルギーの発生する事態が起こった。クレームの電話500件、2回目の6月には米国の大豆にガンマー線照射(日本ではジャガイモの発芽抑制のみ許されている)のが分かって記者発表し2500件のクレームの電話をいただいたそうです。
CSRというのは日本で始めたのは1995年よりトヨタだそうです。CRSについては
簡単にゆうと、小学校の教科書にも載るほど関心高まっていて、「正直で嘘をつかない」ことに尽きるという。
会社は社会にいかに貢献しているかの配慮が当然に必要であるが、連日とくに食品の嘘が老舗においても行われている現実は呆れるほどである。
●この会社は近隣の朝も清掃をやっている。会社の会議は取締役の会議でも全て立ったまま最高7時間に及ぶこともあって辛いこともあるが・・・・
●軽度の38名の障害者による完全に自立させる特例子会社ファンケルスマイル、親会社は通信販売をやっているのでカタログの発送,DMの封入・発送、廃棄書類の処理等をおこなっているそうです。給料もボーナスも会社も黒字経営の子会社は親会社の廃棄する事務書類のシュレッダー処理する会社だそうです。重度の障害者の施設「朋」に賛助金をだしている。これは年1回株主[4300人]優待で1万円の商品をプレゼントすることにしているが、それに相当する分を不要ということで寄付に回してもよいということなら会社がその分負担しましょうということだそうです。これで108名、1万円でなく2500円分にしたら2500名に増えたそうです。
●ファンケル化粧品の海外進出はあるかの質問には:欧米ではスッキリすることを化粧品に望むが、アジアでは美白、クスミ、シワを改善する目的の化粧品を求めているので有望だそうです。
●会社の会計も透明度を高めるために来年の3月より、内部統制をたかめる仕組みとなり、その次の年の3月には決算に反映しなければならないそうです。

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