2010年1月29日金曜日
バスク人
おはようございます。叔母の連れ合い(難病)の介護の受け入れ施設状況については、患者側の要望よりも、施設側の判断が優先されるようですね。自分の周辺状況の情報収集が大事だと分かりました。
イヴの7人の娘たち:ブライアン・サイクス著:大野晶子訳より
第一次大戦、第二次大戦が終わると、DHAをしらべるために血液型データー集めの仕事はイギリス人のアーサー・モーラントへと受け継がれることになる。ヨーロッパ大陸でいちばん影響力の大きな遺伝学的人類集団、フランシスコ・ザビエルなどで知られるバスク人※の正体をあきらかにする上で、中心的な役を演じようとしていた。バスク人はスペイン北西部とフランス南西部にくらす、非常に独立心の強い民族だ。「エウシカラ」という共通の言語によって固く団結している。この言語は現在使われているどの言語ともつながりを持たず、ヨーロッパの中でも独特の存在だ。
※http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%AF%E4%BA%BA
モーラントはバスク人が現代ヨーロッパ人より、約2万年前の人類化石の共通点が多いという指摘する研究に注目した。さらに考えをすすめ、バスク人はヨーロッパもあらゆる人類集団のなかでも、かけ離れてB型血液の割合が少ないということは周知の事実だった。ならばRHー型を古代から保有する宿主だという可能性はあるだろうか?さっそく調べてみると、この割合が非常に高いことが判明した。じっさい世界一高い割合だ。モーラントはその結果を踏まえて、バスク人は最初からヨーロッパに暮らしていた民族の末裔であろうし、ほかのヨーロッパ人はすべて、先住民ともっとあとになってから到着した民族との混血であると結論づけた。モーラントに「よれば後者の民族とは、近東からやってきた最初の農耕民族である。そして西ヨーロッパの「中で彼らだけが独特の言語をはなすという事実と、そのほかの言語が西ヨーロッパ諸国の言語を包含するインド=ヨーロッパゴ語族に属さないという事実が、かれらの特別な地位を高めることになった。
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