2008年9月20日土曜日

国際ジャガイモ年


100円ショップの夕方は若者とお年寄りが食料品を買いにきている。海苔のついた冷凍おにぎりはレンジで温めるのでちょっと崩れるが安い。

今年は「国際ジャガイモ年」はペルーの発案で2005年に国連で採択されていたそうです。

又農水省が珍しく手まわしよく、「不測時の食料安全保障マニュアル」を作成していて、大人一人1日2000カロリーほどの維持を考え、現在の国内自給体制で」どのような食事が可能かを策定したものです。

<朝食>茶碗1杯のご飯と、ふかしたジャガイモ2個、これに粕漬け1皿

<昼食>焼き芋2本、ふかしたジャガイモ1個、リンゴ4分の1

<夕食>茶碗1杯のご飯、焼き芋1本、焼き魚一切れ(鮭一切れ)

上記に7日に1回目玉焼きが許され、味噌汁は2日に1度。牛乳は6日に一度。肉は9日に一度。

畑10aあたりの生産量比較

  ジャガイモなら約3(230万kcal)、精米400kg(67万kcal)

つまりジャガイモなら米の3倍以上のカロリーが得られる。

欧州ではジャガイモのことを“貧者のパン”というそうです。17世紀から19世紀のヨーロッパの飢饉のときにジャガイモで命をつないだ。(日本では江戸時代以来サツマイモが愛されました。又戦中戦後日本でも食糧難のとき空腹をしのいだ。ジャガイモでなくサツマイモなのは日本の気候にあい、カロリー数が大きいから?)ジャガイモは温暖化に弱いそうです。

 100g当たりのカロリー比較

サツマイモ:132kcal、ジャガイモ76、白飯一膳(140g)235、食パンは158

東京都の場合、戦中、戦後は小学生4年生以上20万人動員して河原での野草の採取を通達した。「蝸牛、いもり、雑草も結構いただけます」とあります。

ドイツの場合は配給食料が1000kcal分しかなかったので、ジャガイモの植え付けを命じた。現在クラインガルテンと市民農園が300㎡が約100万区画あり、セーフティネットの役を担っているそうで、食料危機を忘れていないそうです(一人当たり必要面積?)。日本の市民農園は15.6万区画“68㎡”だそうです。昭和44年から減反した分は水田の4割100万haに及んでいる。政治家はこの農地を復活させればよいという呑気な議員がいるが、農地を一度捨ててしまうと容易なことでは復活しません。英国の場合40%台から70%に自給率を戻すのに、20年もかかったそうです。まだまだ老けこんでいる場合じゃないそうです。不耕起栽培が役に立つとよいですね。

http://www.maff.go.jp/j/study/syoku_mirai/

長陽[年金受給者むけの季刊]2,008・秋[臨時増刊8月号]

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