2008年9月6日土曜日

従順な国民性


おはようございます。私には下記のようなオーバーブキングの経験はありませんが、「何でも見てやろう」という人はそういう事に遭遇するようですね。旅に出る機会も相当に多いからかもしれません。
関西国際空港行きの飛行機は定刻がきても、もう時間がないのにアナウンスがなかった。やっとあったと思ったら、オーバーブッキングしてしまった(要するに飛行機は多めに予約を入れるのが原因)。その時はキャンセルが出なかった。「誰か希望者がもしいらっしゃれば30分後に伊丹行きがあります。そちらで良いという了解がいただければ1万円差し上げます」との追加のアナウンスがあった。しかし200人もいたが誰も手をあげない。アナウンスは悲鳴に近い。16時20分著者はたまらなくなって手をあげた。結局最初16時フライトの予定だった飛行機は16時35分だった。本来怒るはずの乗客は焦りもしない。「不思議の国のアリス」の世界に紛れ込んだような錯覚に陥った。例えばあそこに他国の人がいたら「日本人とはなんと理解不能な民族」と思うでしょうねと語っている。結局35分遅れでみんな平然と飛行機に乗っていったそうです。
キラキラ星通信2008年8月31日号森達也映画監督・ドキュメンタリー作家)

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