2009年5月7日木曜日

故郷を回る




おはようございます。
今回は山形県鶴岡市のガイドをみて無料レンタサイクルで回りました。自分の知っているところしか動いていないのがよくわかりました。映画の「送り人」に登場した銭湯の「鶴の湯」は県内でもだだ一つ残った銭湯だそうです。それが菩提寺からわずかに100mもない近さでした。

上越新幹線から新潟で特急いなほに乗り換え、日本海沿いを北にはしります。特急でも地面の高さで走るので、それほど遅いとは感じませんでした。
その新潟の特急の北隣「豊栄」駅付近まできますと、米どころの広大な田には水が張られています。それぞれ額縁のようにあぜ道で切り取ったようで、大きな磨いた鏡が数えきれないほどで、そのなかに青い五月の空と雲が映っています。汚れ一つない磨き具合です。あちこちは新緑の田植えの真っ最中で、田の一面、まだ幼い稲が水面から2・3cm顔を出していてほのかにそよいで、水面が揺れて、カルガモがすいすい泳いでいます。
庄内には、「本間様及びもつかないが、せめてなりたや殿様に」、これは大地主の本間さんをうたったものですが、同様に劣らぬくらいの地主は風間さんという事業家がいました。この風間さんお屋敷が公開されている丙午堂に行ってきました。この度気がついたのは、
この屋敷は建て坪300坪にもなるそうですが、屋敷は1000坪はあるでしょう、立派庭の木がありますが、常緑の木がほとんどで、花が咲くのは一つもありません。
庄内藩の藩主の住んでいた庭も、紅葉のように秋には散るのはあるが、花ごと落下する花は一切ありません。この風間さんの別邸がありますが、ここにはツツジがあります。別荘には花(染井吉野、山桜も)は植えてよかったのかもしれませんが、本宅にはありません。
この本宅の屋根は、瓦でもなく、藁や萱葺きでもなく、4万個の石が置いてあるのです。この石の大きさは赤ん坊の頭くらいの大きさで、下には3000本にも及ぶ杉の皮を敷いてあって、この取り換えは20年に一度行われるそうです。20年も経過すると、石は苔で緑色に染まっています。これを一つ一つ洗っている作業のビデオがありました。
この奥座敷は藤沢周平の[蝉しぐれ]で幼馴染みのお福様(ご殿に上がったしまった)と再会するシーンはここで撮影されたものだそうです。いい場所を見つけたものと思いました。

0 件のコメント: