2009年3月12日木曜日

難民②


おはようございます。毎日知人から俳句が送られてきます。こちらはもっぱら鑑賞する側に回っています。俳句もまだ桜も咲いていないのに、その人の頭の中はもう桜が咲いているのですね。

薄氷の刃より こぼるる冷気かな
ぬくぬくの 風に煽られ 桜咲く


又昨日の続きです。
おとうさんは戦争がはじまると、国を守るためという名目で召集されるが、家庭はガタガタ。戦場に行けば、家族を守れないし、逆に苦しめるのが戦争だから、戦争は金輪際いやだ。
難民キャンプでは子供を懸命に守ろうとして、真っ先に死ぬのが母親でした。
難民キャンプでは配給になった小麦粉で、昔覚えていたドーナツのレシピを思い出して作ったら飛ぶように売れて、家族もその恩恵に浴した。
教育が大事というのが身に沁みたのは,NHKと通訳でルワンダに取材し、協力を仰いだ人への報酬は、その人にとって生まれてはじめての多額の報酬だった。その領収書を書いてくださいとNHKの人がいったら、その人は泣き崩れた。自分の名前の字を書くこともできなかった。私が難民キャンプにいて、日本語を多少しっていたので、紙に書いて助けて下さいとの張り紙をした。これを日本の医師団がみて、通訳として雇ってくれ、その報酬で仲間を含め30名も食べることもできたし、子供が赤痢になって2.3日の命だったんのを医師に相談して薬をいただいて助かった。難民キャンプは夜が来ないように祈ったし、とても怖かった。どこから銃弾が飛んでくるかも分からないのは昼と違う闇につつまれ逃げることも、明日の糧のあてすらない途方にくれる毎日だった。平和は本当に宝ですよ。この会場にこられたのも、平和だからですよね。全世界の子供に渡してあげたいこの平和を。これだけの人が集まれば、すこしでもなにか出来そうに思われてきます。
ルワンダでウムチョイムザという学園を立ち上げた時の子供は夢を語れなかった。其れがわずか1月後には、学校の先生になりたいという夢、それが教育が進むにつれ、ピアノの音をきけば音楽家にもなりたいという。平和を守る主体は個人、個人の力。これを広めるのも個人の一人一人。住宅を買うのに、35年ローンなど組める国はそうざらにはないし、明日の命を心配している国もあるのですから。
身分証明書(ツチ族・フツ族の区別)、顔を見ても分からな野で、生死を分けたのがこのカードで今は廃止されているそうです。
両親が亡くなった姪に、人を恨んではいけないよ。親を殺されたからといって。幼いころは、どうしてそんなことがいえるの。と言われたが、その子が大学を卒業するころには、やっぱり殺戮の連鎖を断ち切らないと、永遠に続くことが分かったという。これも教育の成果と思いますと。

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