みんなの仕事塾から:
まだ多少皆さんの心の奥に何年前かの心配が残っているかもしれませんが、国会でも議論されていたとは露しりませんでした。韓国はIMFの過酷な勧告に応えて見事に立ち直りました。その勇気は素晴らしいと思います。
●質問 こんにちわ。アメリカのIMFに近い筋の専門家がまとめたネバダレポートなるものがあります。国会において、これを取り上げながら、「日本が破綻した場合にどうなるのか?」ということを論議しています。
以下、「衆議院議事録第10号平成14年2月14日」の論議の内容の一部です。 このレポートは、「もしIMF管理下に日本が入ったとすれば、八項目のプログラムが実行されるだろう」ということを述べているのであります。
手元にありますが、その八項目というのは大変ショッキングであります。公務員の総数、給料は三〇%以上カット、及びボーナスは例外なくすべてカット。二、公務員の退職金は一切認めない、一〇〇%カット。年金は一律三〇%カット。国債の利払いは五年から十年間停止。消費税を二〇%に引き上げる。課税最低限を引き下げ、年収百万円以上から徴税を行う。資産税を導入し、不動産に対しては公示価格の五%を課税。債券、社債については五から一五%の課税。それから、預金については一律ペイオフを実施し、第二段階として、預金を三〇%から四〇%カットする。大変厳しい見方がなされている。」 ということで、ここから質問です。日本国家は破たんするのでしょうか? 日本を脱出したほうがいいでしょうか? 外国籍をとるのは難しいのでしょうか? 東南アジアは比較的取りやすいと聞いたことがあります。でも、日本の家には思い出が詰まっていて処分する気にはなれません。どうしたらいいでしょうか。具体的にどういう対策をたてていますか。
●答 日本経済は破たんする。よって、早めに手を打たないと大変だぞーー。というような趣旨で書かれた本に、たとえば、『2003年、日本国破産 対策編―YEN(円)と国債が紙クズとなる日が近づいている!?』(ISBN:4925041606、217p 19cm(B6)第二海援隊 (2001-05-07出版)・浅井 隆【著】)があります。これは小松左京の『日本沈没』みたいな本で、最悪の最悪の最悪の事態を書いた本です。
こういう最悪の最悪の最悪のことを、いわゆる普通の人が考えても仕方ありません。日本人は馬鹿ではありませんから、最悪の事態へ行く前になんとかするでしょう。心配されている年金については、一円も年金が貰えなくなるというような極端なことは起こりえず、年金の支給が遅らされたり、支給額が減ったりという程度に落ち着くでしょう。国家財政の悪化という事態は、円安そしてインフレという事態を招くでしょうが国はつぶれません。将来の増税は必至ですが国は存続します。 こういう本に書いてあるような最悪の事態に陥るよりも、関東・東海大地震や北朝鮮からのミサイル攻撃、イスラム原理主義によるテロで命を落とす確率の方が高いのではないでしょうか。
後者の方は防ぎようがないですから。 国家破産はあり得ない。国としての信用が低下するだけ。しかし、大型増税とインフレは避けがたい。全体のことはどうでもいい。自分の事を考えろ。海外で資金を運用するのは誰にでも出来ることではない。それなら国内株式で運用する。インフレや増税以上に運用で稼げばいい。 さて、脱出した方が良いかどうかについてです。これはあなたの状況にもよります。あなたがもし、資産がウン十億あって、英語が日本語と同じぐらい出来て、国際的に通用するスキルがあれば、状況を見ながら逃げることはできるでしょう。でもこういう人生が幸せだとは思えません。思い出や友達は海外へは持っていけませんからね。
この答えを書いた人は投資を勧める人でしたのでその部分は割愛してあります。
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