彼岸花が咲いています。赤のついでに中国の神社仏閣は赤色の賑わいです。中国では神様のランクによって線香の大きさも異なるそうです。最高位の天公には1本でも10本位の太さ、神明には3本、祖先には2本、レイ鬼には1本と言う具合です。
今度は中国の民俗宗教〔道教でもなく仏教でもなく〕:文化大革命で寺廟の約80%が破壊された。そこで破壊を免れているところは、香港や台湾や華人が渡ったアジアの地域に残されている。祖先はあの世では生活物資〔食料・衣料など全般〕が用意できないので現世に生きている人が助ける必要あり。
この供養次第で子孫を守る度合いも異なるという。あの世でもお金が必要で、偽札束を燃やすのもその表れであるそうです。祖先といえどもギブ&テイクの関係だそうです。頂点の神様は厳しそうなので、下のランクの神様の方が手心もいただけるということで、マリア様のような優しいところに寄ってゆくそうです。
人の屋敷が塀で囲むのは盗賊から守るのも勿論であるが、レイ鬼等から守る為です。しかし開けた門から入ってくるとき、門の内側の直前に衝立を置いておくと人間は迂回して家に入れるが、レイ鬼等は直進しか出来ないので、ぶつかって先に進めないそうです。祖先や神々の力を認めているものの現世の人の力も必要だというのが面白いではありませんか。こういうのも多少不心得かもしれませんが、中国人の現実的な生活習慣の元がこの辺にもありそうですし、すごく人間的ですね。
市民講座:中国通史門講座―前近代における宗教、政治体制国学院大学栃木短大教授松本隆晴教授より
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