2007年10月18日木曜日

犬の隠れた才能


犬の隠れた才能

写真はhttp://sozai-free.com/より
フリーソフトの「新聞つんどく」で検索してなんとなく出会った記事です。捨て犬から奇跡の転身-。山林で拾われ、あと数日で処分される運命だった1匹の犬が、飼い主の愛情と訓練士の厳しいしつけを通して「災害救助犬」として“生きる道”を見つけ出した。昨年7月には長野県で発生した土石流災害の現場に派遣されるまでに成長した。新たな使命を胸に今年も訓練に励んでいる。(星直樹) 新聞名を写すのを忘れてしまいました。平にご容赦ください。 
■処分まで数日 犬の名はジェニファー。ジャーマンシェパードのメスで、推定6歳。平成14年1月に神奈川県愛川町の山中で保護され、処分まで2、3日のところで、神奈川県藤沢市の歯科医、伊野千恵子さん(64)が引き取った。 飼い始めは苦労の連続だった。捨てられた恐怖感から、人に飛びかかったり、ちょっとした物音にもほえ、近隣から苦情の手紙が届いたりするほどの暴れん坊だった。
優しい表情を取り戻そうと、伊野さんは自らのしつけのほかに、ドッグスクールにも預けた。ここでジェニファーは、担当訓練士の松元律子さん(34)が「捨てられていた犬とは思えない」と驚くほどの成長をみせた。 
■隠れた才能 訓練中、松元さんはジェニファーの「足場の悪い場所を全然怖がらない」という隠れた才能を発見する。震災現場などで活動する災害救助犬に向いていると、伊野さんに勧めた。伊野さんは「危険な現場での活動は死と直面する」と一度は躊躇(ちゅうちょ)したが、「助けられた命で、今度は人の命を救う番かもしれない」と考え直した。 
■3席に入賞 16年11月、実力が試される国際救助犬の試験を受けて3席に入賞。昨年10月の同じ試験では、がれきが敷き詰められたアパート内から人を捜し出す難度の高いテストで唯一の合格犬となった。松元さんは「人を捜し出すことに喜びを感じている」と救助犬として高く評価する。 高い捜索能力と集中力が認められ、これまでに3年続けて神奈川県警の災害救助犬の嘱託を受け、今ではヘリコプターや電車を使った訓練や河川敷での野営訓練などに参加し、万が一に備えている。昨年7月の長野県岡谷市の土石流災害の際には松元さんと現場に駆けつけた。
 「喜々とした表情で訓練している姿を見ると、本当に救助犬にしてよかった」とわが子を見るような表情で伊野さんは話す。伊野さんのあふれる愛情を受けるジェニファーは、助けられたことにこたえるかのように、訓練に励んでいる。

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