2007年10月2日火曜日

町おこし




町おこし:東伊豆の稲取温泉観光協会事務局長
渡邉法子さんは、以前話題になった観光協会の事務局の応募に1281人があり、その中からNPOで地域活性化に取り組んできた女性がえらばれた人です。以前はNPO法人全国まちづくりのサポートセンターの事務局長であった。
この人と成田重行(東北福祉大学特任教授)との対談の抜粋です。



w:わたしは池袋在住なのですが、地元のカルチャーの街づくりの講座を修了したメンバーが中心になったNPOがほぼ出来上がっていた段階からかかわるようになりました。たまたま登記や経理などの事務的な事が出来たので事務局にはいりました。地域の歴史・特性・資源・人などを生かした街つくりをやってきた先生方とお会いし、教えていただいた。それでいろいろ街作りにかかえわるようになった。NPOは会費で運営するので、事務局の経費もなかなか捻出できない状況のなかで智恵と汗で何とか生き抜いてきた。


w:大学時代はロックバンドをやっていました。

n:約20年前、オムロン㈱勤務の時、創設者の立石さんに「オムロンは科学技術を中心に仕事をしたが、これでは偏った会社になる。もっと人間の問題を研究する部門を作ろう」ということで田舎の疲弊で大変だから地域に元気を作る方法論を考え実践した。

w:女性のパワーが大きいのは田舎に行けば、いくほど男性社会なんですが、奥さんが陰で段取りしているので、地域のサークルに行って表にでる仕掛けを考えるのです。実際女性が中心になっているところはしごく元気になる。

n:村おこしは生活おこしなのです。道路や鉄橋をつくるのは男の仕事かもしれないが、観光客はどんな食べ物があるといったような村の生活、過ごし方を見に来るわけです。村の威張ったおじさんが仕切っていたのでは生活のシーンがみられないので、結局もてなしの部分ができないんです。
町おこしは自分自身が誰よりもこの町が好きなんだというようにならないと駄目。


古代ロマン街道:丹後は京都府の中でも1番京都に遠い。
過疎の地域です。西陣から丹後ちりめんを買いにくるときは潤っていた。知れがだんだん駄目になって若い人も外に出て行ってしまう。商工会を中心にして資源調査うぃしたら丹後半島には古代、大和朝廷ができる前から丹後王国画ありたくさんの遺跡や古墳がある。また浦島太郎、徐福の渡来した跡があり、中国の道教思想がからんでいる。それをロマン街道として、ビジョンは大きく、行動は現実にできることから少しづつということです。


稲取の新石器時代から縄文・弥生・を経由して大陸や朝鮮半島との歴史がすごく深いところなのです。大陸とつながりのある神社などもあり、そのような集客もビジョン化しながら一つ一つ手を打っていきたい。
観光は「光を観る」ので光を見せ素材が沢山あるが、地元の人たちは見せる方法がよく分かっていないので「いにしえ」をもう一回現代につなげて、わかりやすく見せることが大事だそうです。
写真稲取の「つるし雛」だそうです。

「東京経済」NO316号から:19年5月号の同窓会誌を受講の際に入手。

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