2008年8月2日土曜日

新しき村


自分が知らないだけなのでしょうか?西欧人は生活のエンジョイの方法をよく知ってします。探せば下記のような日本でももっと例があるのかも知れません。どうでしょうか?
武者小路実篤記念館に行った時に分かったのですが、武者小路実篤が創設した東の村(新しき村)が健在でした。一度訪れてみたいと思います。


光の指で触れてよ:池澤夏樹:中央公論社
「何なの、それ?リゾートなの?」と聞いた。
フランスの東部にエコドルフというのがある。
「ちょっと違うな。少しは働くらしいよ。いや、滞在だけでもいいけれど。働きたければ働けるみたい。畑仕事とかね。「よくわからない」
「休暇の過ごし方の一種。宿泊施設があって、畑があって、野菜を自給自足できるくらい作っている。普通の滞在客は宿泊にはお金を払うけれど、たくさん働くボランティア・スタッフになれば宿泊と食費はただになる。すきなだけいればいい」
「誰でも行けるの?」
「もちろん。ヨーロッパにはこういう施設は多いよ。みんな休暇が長いから。中身はいろいろ」「リゾート・ホテルじゃないから質実剛健だと思うよ。贅沢なものはない。でも周辺に観光地があれば行って遊べるし、安い宿と割り切って使う人も多い」

新しき村の現状(2008年)http://www.atarashiki-mura.or.jp/
●所在地〒350-0445 埼玉県入間郡毛呂山町葛貫423電話・FAX 049-295-5398(事務所)●土地約10ヘクタール(登記済) 借地約3ヘクタール●村内生活者19名(14世帯)
●村外会員約180名
●生産事業農業が主体で、採卵養鶏・椎茸・稲作・野菜が四本柱です。ほかに、季節ごとに筍・茶・梅・ゆず・ぎんなん・柿などを収穫・販売しています。土壌改良剤としての鶏糞も販売しています。加工品としては、梅干・梅サワー・ゆで卵・竹炭などがあります。村の売店で販売しているほかに、出荷しているものもあります。
新しき村の創立時から、村内生活者の日々の仕事は農業が中心でした。その理由は、実篤の言葉を借りて言えばこうです。「それは百姓の労働が一番もとだからだ。 衣食住をただにするには百姓の労働が一番近か道だ。それ以上の生活はそれからだ。」新しき村は農業にのみこだわっているわけではありません。適任者がいさえすれば、新たな事業に取り組むことができます。

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