2008年8月8日金曜日

戦争の犠牲者

写真は長内デザイン室からhttp://www.snowdome.net/exhibition/s/index1.html
華やかな戦火のないオリンピックと、6日と9日の被爆の日は重なっている。

アジアプレス・ビデオジャーナリスト玉本英子さん(41歳)は語っている。
今のイラクは誰が正義で誰が悪なのか分かりにくい。人を殺したり首をきたりしているのが、私たちと同じ普通の人間であることを知ってほしい。米国同時多発テロ(01年9月)以降8回、イラクで取材した。4月武装勢力が流入した北部の都市モスルは、市民が公園でピクニックを楽しんでいた04年当時の様子は一変していた。ある女子中学校の学級では、半数以上の生徒が親友や家族などを米軍やイラク軍の兵士などに殺されたと答えた。日本が支持した「自由のための戦争」が人びとを苦しめている。政府側に拘束された武装グループの副隊長に話を聞いた(どうやって取材したのでしょうか?)。日雇い労働で家族4人を養う生活は苦しかった。爆弾を仕掛けて100ドルという高報酬にひかれたという。彼の仲間は05年5月に自爆攻撃を行った。狙いは警察官の採用面接会場。犠牲になった50人の多くは職を求める貧しい家庭の青年たちだった。私は現実の“かけら”として映像を持ち帰り、提示し続けている。戦争は何をもたらすのか、断片をつなぎ合わせ、考えてもらいたい。と語っている。


http://www.asiapress.org/apn/

イラクの小さな橋を渡って:池澤夏樹

2001年国連は経済制裁によるイラクの死者の数を150万人と推定するレポートを発表した。このうちの62万人が5歳以下の子どもだった。この子たちをアメリカの爆弾が殺す理由はなにもない。爆弾だけが人を殺すわけではない。
禁輸は徹底していた。本や雑誌、便せんや封筒、お棺、電球、靴、玩具、1輪車まで入っていた。

どの戦争でも犠牲になっているのは老若男女や貧しさから抜け出したい人々ではなかろうか。

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