2008年8月13日水曜日

アニメの力


写真は「ほおずき市」
アニメの力というのも相当な力ですね。マグドナルドのハンバーグを食べていれば、アメリカ風に染まってしまう。映画祭でも立派な賞をいただいている。「おしん」もあの苦労は世界各国で人気と日本文化も結構活躍しているようですが、下記のように限界はあるものの、日本文化を理解してくれる層を自然に作っているというのは凄いなあとおもいました。

アニメの力・日本の「武器」に現実の壁。
地球観察というところで(8/4朝日朝刊)クロード・ルブランが書いている。
記事はともかく、日本のアニメの力強さは大したものであるらしい。
7月3日~6日までパリ北東で日本アニメなどの文化を紹介する「ジャパンエキスポ」が行われた。会場にいるフランス人・スペイン人・ドイツ人・ドイツ人が闊歩していたが、彼らのほとんどは日本にはいったことがない。しかし日本について聞くと、顔中笑みが広がる。又日本に住みたいという。「そうなったら夢心地だよ」ともいった。
こうした良いイメージは日本政府の政治的行動の結果ではない。おそらく彼らは一度も福田首相のことも聞いたことがない。マンガやアニメ、コンピューターゲームの名探偵コナンやナナ、ピカチュウなどが大使にとなり、日本に対して無関心でしかなかった国々で日本の評価を上げるという幸運をもたらした。
今や日本のマンガは市場の約40%を占める。英国BBCなどの調査の日本が世界に良い影響を与えていると思う人は56%で、ドイツとならんでトップだ(ドイツの場合理由はなにか?)。
自衛隊のイラク派遣は同盟国である米国との協調をはっきりと示したが、自衛隊が使う給水車には人気アニメ「キャプテン翼」のステッカーが貼ってあった。「翼」は現地でも大人気で自衛隊が標的にならない装甲板の役目を果たした。このエキスポは毎年10万人前後が訪れる。こうした企画は長期の投資のようなものだ。欧州でもアジアでも若い世代はマンガやコンピューターゲームのキャラクターとともに成長し、いつかは国の運命をその手に握る。彼らはサルコジ大統領よりもずっと日本を理解している。
大統領は相撲についていえば「ポマードで光ったまげをつけた肥満男の戦いなんかに、どうしたら魅了されるんだい?まったく知性のないスポーツだ」と04年に言い放った。この発言や欧米の首脳が見せる尊大な行動は日本の「イメージ作戦」の限界をよく表している。米国が北朝鮮のテロ支援国家指定を解除する手続きに入ったのを見れば如何に日本の国益が無視されているかが分かる。

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