写真は
ゆんフリー
大事な人との別れ:本当に伝えたいことは別れてから出てくるというようなセリフがある。googleで探した紹介文も利用しながら・・・
この映画のビング・クロスビーの歌を聞いていると本当に幸せ気分になってしまう。「人助けは心豊かににするし、幸せが近くなんだ。角をまがると標識“夢追い人の往く道”幸せはすぐそこだ。わが道を往こう」
今日は時間が随分あったので、武蔵野市図書館に立ち寄りDVDブースも運よく空いていた。何気なく手にした「わが道を往く」という1944年にアカデミー賞をとったものだった。この作品の押しつけがましくないヒューマニズムに感ずるものの無い人でも役者クロスビーの人柄に負うところ大で、クルーナー(囁くように歌う)第一人者である彼の深みのある温かな歌声は、それこそアメリカ音楽の至宝なのだが、その歌声同様に真摯な演技者としての才に全く驚嘆させられるのが本作。NY下町の教会を自ら築き45年護ってきた老神父フィッツギボンの後任を命ぜられ赴任した神父オマリーだが、老師の心情を察し、あくまでも表立たず行動しようとする。そこへ、若い彼の実践主義に違和感を持った老師は、司教にその転任を願い出て逆に真相を知らされて衝撃を受ける。一度はオマリーの奮闘で経営危機を脱した教会が焼失。オマリーは自ら結成した聖歌隊(構成員の悪ガキたちにごく自然にハーモニーの楽しさを教える場面も素敵だ)をバックに、実はかつての想い人だった(眼差しだけでそれが分かる)、今はメトロポリタン・オペラのプリマのジェニーの協力も得て、自作曲の売り込みを図り、再建の資金を得ようとする。自信作“我が道を往く”は高尚すぎる--と受けなかったが、その後、何気なく歌った“星にスウィング”(オスカー受賞曲)が買われる。その他、家出娘の歌手志望キャロルと家主の息子テッドの若い恋の応援もさらりと描かれ、オマリーの人間味をあぶり出す。そして、新しい任地へ赴く彼が老師に贈ったクリスマス・プレゼントとは…。この素晴らしいラストは他言無用。名優フィッツジェラルドの人間臭さがまた一気に吹き出る名場面だ。続編は「聖メリーの鐘」。
ジョニー・バーグ作詞、ジェームズ・ヴァン・ヒューゼン作曲による「星にスイング」やタイトル・ソング「我が道を往く」など5曲で自慢の歌声を披露。
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