2007年11月25日日曜日

フラット化する世界

写真はゆんフリーより
フラット化する世界
ロボコン(ロボットのコンテスト)は20年前から国立高専の大会をNHKがサポートしてきたが、99年からアジア53カ国の放送組織(ABU)がアジアの大学生を対象としたロボコンを開くこととになった。これは大変な仕事で、アジアは政局が不安定で、言葉や宗教の違い、通信などのインフラの未整備、それにお金がないなどのマイナス要因が沢山ある。01年9月の同時多発テロの時は中止になるかと思った。
 この時モンゴルから国内大会を開くというビッグニュースが、ありこれをネットで流すことにより、アジアの若者達が刺激されたことと、02年の東京の第一回の大会で、」ベトナムの大学が優勝するという番狂わせによって、ベトナムの学生がやれるなら自分たちもできるという挑戦する意欲が、アジアの若者達に湧いてきたと思います。東工大の森教授がいっている「ロボコンには正解がないからアイディア勝負になる」と。アイディアは強制されて出てくるものではないので任せるしかない。これがロボコンの基本精神であり、今大変評価されている。又ITの普及がロボコンを成功に導いてくれた。
 米国のトーマス・リトン氏の「フラット化する世界」によると、00年頃から世界が様変わりして、コロンブスの時代は世界が丸かったというのが発見でしたが、今や世界はフラットになり、ITのお陰で様々の障害がなくなり、いつでもどこでも最高水準の技術情報が得られるようになり、まさに独創性とアイディアの競争になりました。
これは母校の同窓会報に記念講演をしたNHKプロモーション常務取締役栗田実氏の要旨から。

以下は心の深みへ河合隼雄と柳田邦男の対談集より
●日本の大正時代の総合雑誌「日本及び日本人」が「百年後の日本」を予測していますが、学者、政治家、行政官の予測は全部はずれている。唯一当てたのが漫画家。新婚旅行は飛行機でハワイに行くようになりとか、工場の乱立で都会では公害が問題化するというものでした。何故あたったかというと,発想が奇想天外で、しかも勘が鋭かったから。
●いのちとか福祉とか医療といった現実生活に根ざした要求、ミクロではあっても、やむにやまれぬ大事な要求を起原とした小さな集団が、政治とは別の次元で実に多様な活動をして、地域社会を変えつつある。

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