2007年11月15日木曜日

遊牧民と砂漠


写真はゆんフリー

遊牧民といえば満天の星を見上げ、昼は馬を乗り回し、羊を追うイメージですね。中国・新疆ウイグル自治地区でのこと。


農林水産省の一部であったが、緑資源機構海外事業部の上原有恒氏の話(亜細亜大学のインターナショナル・フォーラム講義録2006から)からです。

●昨今の砂漠化の原因:過度の農耕は従来の草地を農地にしたり、家畜を殖やしての過度による。これは中国の市場経済化により、遊牧民もうかうかしていられず、農地や放牧地を増やし収入を増やす目的・食肉需要の増大→水源の枯渇(遊牧民は牧畜しかしらないから)→
悪循環に陥っている。砂漠化対策は新しく砂漠になることを防止することで、砂漠になったところを緑地にすることではないそうです。

●「アルタイ」という言葉はモンゴル語で金の山という意味。アクアマリンや柘榴石という宝石があるそうですが、掘り出すのではなく地上に落ちているものを羊の糞と間違えないように拾うのだそうです。

●話は飛びますが、オーストラリアのダーウインという町があるそうですが、そこからさらに海を渡っていくとバサートという島がある、そこの島で「泉」という言葉は「幸せ」という言葉と同じ意味で、泉がみつかると、一人でも多くの人が生き延びるので喜びをあらわす。片やイギリス人がオーストラリアの内地で見つけた泉は「黄金にも値する」と言ったそうです。人間は文明が進んでいくと人間と人間のつながりよりも、人間とものとのつながりが重要視されるという研究結果もあるそうです。遊牧民の社会では自給の生活がなりたたず、お米やパンを購入するので、交易の接触をもち、人間と人間のつながりを大事にしている。

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