2008年7月31日木曜日

消費


おはようございます。きょうの朝は多少涼しいので犬の散歩の催促も落ち着いた鳴き声です。桃も美味しい季節になりました。 それとスイカは季節感がピッタリあっていますね。

「虹の彼方に」:池澤夏樹:文明の前で立ち止まるより
テクノロジーの進歩のおかげで現代では先進国の一般市民でも古代の皇帝なみの安楽な生活が可能になった(家事奴隷は全自動の電化製品に代わり、宮殿はプレハブ、美女はテレビで届けられ、山海の珍味は冷凍だけれど)。
消費はやがて消費のための消費に変わる。昨日と同じものを今日も食べられるのではもう充分ではない気になっている。消費者に仕立てるために、説得の技術がここ百年急速に進歩した。ものを買う前にためらってはいけない・考えてはいけない・一瞬のうちに好き嫌いを決め、感覚的に選び取る。商品選択の前にあるはずの買うか買わないかの選択を無意識のままに乗り越えさせる。 かくてすべてが速やかに陳腐化し、百年の変化が一年に押し込まれ、百年分の資源が一年のうちに浪費され、それに比例して汚染物資が増える。地球そのものが浪費される。消費は中毒である。一度習慣になると、これから逃れるのは難しい。消費が与えるのは瞬間の快楽であって、それと幸福は違うことも分かっている。そのあたりから考え直すしかないだろう。(山里に近く、チラシ広告が入らず、NHKのラジオとテレビの生活で、野菜や主食も自給自足にしてら、消費の誘いがないとどうなるものでしょうか?、半年位経過しないと落ち着かないかもしれません。)

0 件のコメント: