2008年2月9日土曜日

星野道夫写真展


平日でしたがひっきりなしの来館者でメッセージがだせるようになっていましたが300通以上はありました。この人の文章と写真は宇宙にあそぶような」悠々とした気持ちになれます。


星野道夫展をみて:市川市文化会館
彼の言葉:たとえ親であっても子供の心の痛みさえ本当に分かち合うことはできないのではないか。ただひとつできることは、いつまでも見守ってあげるということだ。その限界を知ったときなぜかたまらなく愛おしくなってくる。

感想1:グリズリー(大熊)のうまれたばかりの子は親の顎の下がちょうど自分の屋根になるほどの大きさと高さだ。親熊共に散歩するときは背中に金太郎のようにまたがり御者になったような風体である。その親子が遠く遠く高原の谷深く遠ざかると、アラスカの大地へ点になって消えてゆき、やがて吸い込まれて行くように見えなくなる。

感想2:岬の風除けのために波打ち際に落ち葉が数え切れないほど打ち寄せられている。よく見ると一枚一枚に白い象牙の箸が添えられている。なんとそれはアザラシの牙そのものだったのです。

感想3:白アザラシの子:氷上に多少アイボリー色を残した白アザラシが片耳を下にして横になっている。
両方の眉毛の部分にそれぞれ4本、草の茎のような毛が生えている。まどろんだ瞼の下には大きな黒葡萄の巨峰大の大きさの濡れた目が眠っているはずだ。髭だけみれば、大人びた感じがするが、全身をみればアドケナサが一面である。この氷上はどんな素晴らしいベッドもかなわない清潔さだ。そこにゆったり寝ている。
星野氏の写真は残念ながら転載の許可が必要でここにはのせられません。
写真は蒲郡市博物館常設展灯具より

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