2008年2月7日木曜日

証書と証言の効力対比


誓いの精神史:中世ヨーロッパの<ことば>と<こころ>より
ヨーロッパ中世の文書と証人の関係に関すること

下記はまじめに考えると頭が混乱してきます。
証書に名が挙げられている証人が死亡した場合、証書自体の証明能力が減じてしまうので、証人の名は記載すべきではないことはなぜか。→証人が生きていても、証書に書かれていることに反する証言をした場合には、その証書は無効になってしまう。この危険を回避するために証書の中に証人の名前は記載しないようと述べている。実際には証人の生きたことばのほうが有効とされていたことの裏返しだろう。あるはずの証書を裁判において提示できない場合には証人の証言によって立証することが可能だった。
写真は蒲郡市博物館常設展示灯具展より

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