2008年6月27日金曜日

講談を生で聞く 、「命をかけて守る」


講談を生で聞く ;おはようございます。半夏生が恥ずかしそうに自分の葉をしろく化粧しています。講談:徳川家康が人質で相当の苦労を経験したころ:池の鯉を取るもの厳罰に処すと立札をたてた。ところが人はやっていけないことをやってみたくなる。そんな気持ちがあって、2名の足軽(立派な名前を失念)がこっそり鯉を捕獲して食べてしまった。やはり悪事は露見して牢獄にいれられ何日かの後には打ち首ということになった。鈴木久衛門という世に聞こえた豪傑の家来が家康にいた。家康は中庭に信長から拝領した30cmもの鯉2匹を飼っていた。これを大事にして、それに鯉を呼ぶに手を打っては餌をやることを楽しみにしていた。その庭に鈴木がやってきて、庭仕事をしている男に「殿と将棋3番をやって全部勝つことができた。褒美にこの鯉を捕らす」のありがたい言葉をいただいた。「そこであの鯉を頂戴してゆく」といった。その庭番は鈴木に何か証拠をお示しくださいと再三再四たのんだ。「武士に嘘偽りはない」という豪傑の鈴木に圧倒されて渡してしまった。鈴木はそれを膳所にもっていって、まな板にのせ料理番の本多に鯉の包丁裁きを依頼し、いままでの経過を話した。膳所で働いている連中もあつめ、酒樽もあけて大変賑やかな酒盛りになった。そうした状況になっていた時に、家康が中庭の池に降りて何度も手を叩いて鯉を呼んだが答えず。小姓を通じて庭番に聞いて事情が分かった。なにやら騒々しい膳所の声を聞きつけた家康は小姓に調べさせた。帰って来て報告を聞いた家康は鈴木を呼びつけた。「そのほう、何か訳でもあるのか。」顔は怒りで朱色であった。鈴木はなにも釈明しない。そのほう蟄居せよと鈴木を帰した。家康もじっくり考えた挙句思い当たるフシを思い起こしたのはさきの足軽のことへの諫言かじっくり考えた。再度鈴木を呼び出した。鈴木曰く「お殿様は大馬鹿でござる」。家康はあの足軽の処罰の件かと尋ねる。「人間と鯉と天秤にかけてどちらが重い命でしょうか。決死で戦をしている家来の大事な命、それもわからないお殿様は大馬鹿です。・・・・・・それがおわかりいただけるものならば、足軽を許してください。しかし手前の罪は重うございます。切腹してお詫び申し上げます。」  そこで家康もその命かけの諫言が胸に響いて足軽は無罪放免、鈴木には千石の加増の沙汰をした。後年の戦で家康がかなりな数の敵に囲まれ、逃げ道がなくなったときに、あの足軽二名がどこからか駆け寄せて、自分らが犠牲になったお陰で活路を見出し、九死に一生をえた。家来が諫言し、その意を冷静にうけとめた家康の器量が足軽の行動を呼び起した。講談は映像や効果音のない世界で語り手の迫力が訴える。そこに命掛けの覚悟をも感じさせる桃川鶴女の講談でした。

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