2008年5月15日木曜日

茶道からお茶会に


近藤美知絵さんは幼い頃から茶道を習っていたが、もっと自由に日常のお茶を飲みたいとの思いから常茶研究家の先生に約20年間師事、それでも自分なりのお茶の世界を持ち続け、千葉県流山市で「お茶を楽しむ会」を主催した。以来30年以上も続けている。そんな流派に属さない彼女が開くお茶会には下は小学生から上は80歳代さまざまな人が全国から集まる。「どんどんしゃべりたいし、聞いてほしい・・・気付いたらこんなに人が集まってくれていたの(笑)
近藤さんのはお茶の入れ方を指導するが、大切なのは型にこだわらないことなのだそうです。「お茶を淹れるために道具を準備して,片付けるただそれだけのこと」とからりという。それでも唯一教えていることがある。それは「姿勢を正す」こと。「リラックスしたいからといって頬杖をついたり、寝転がってお茶を飲めばいいのかというと、そうではない。背筋を伸ばしてお茶と真正面から向き合うと、時間や周囲の動きに流されない。ありのままの自分に気づく。お茶を通して自分と向き合い、心を静かに落ち着けることが安堵感を生み、リラックスにつながるのだそうです。さらに姿勢を正してお茶をのむと、舌の一番いい位置にお茶がふれ、何かをしながら飲むよりもより深く味わいを感じることができるそうです。
5人以上で飲むのが「ほどこしのお茶」ざっくばらんに語るお茶。一人で飲むお茶は「神茶」自分自身と向き合って澄んだ心には神が宿るとされているのだろうか。
「お茶を楽しむ会」のHP
http://www.ochatanoshimukai.com/

雑誌メトロポリターナ2008・5より

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